11月8日の日記で予告した通りに、1ヵ月くらい前ですがYouTubeにチャンネルを設立し、自作の音楽の発表を始めました。
チャンネル名は「村本尚立のMusic Room」です。
しばらく前に「Studio One5」というDAWソフトを購入して、パソコンを使った音楽制作を始めました。
そうやって作ったものを、YouTubeにて発表していきます。
私の作る音楽は、私のギター演奏がメインで、その伴奏をDAWソフトで作るのが基本です。
そのうち全てをDAWソフトで作る(ギター抜きで作る)のにも挑戦するかもしれません。
なぜ音楽制作を始めたかというと、ずっと前から頭の中に音楽のアイディアがあったからです。
そのアイディアを実現させる術が無いので、長いこと諦めていたのですが、現在ではパソコンでかなりの所まで音作りが出来るらしいので、チャレンジしてみる事にしました。
で、やってみたのですが、実に奥の深い世界です。
色んな事を勉強しないといけないと分かりました。
現時点でYouTubeの私のチャンネルにアップロードされているのは2つで、1つ目はFF4の音楽の中で一番好きな「トロイア国」です。
この曲は6拍子で少し変わっているし、メロディも美しいしで、ジャズっぽく演奏したら格好良いものになるだろうと思ってました。
それで作ってみたところ、音の打ち込みやら音の強弱のつけ方やらで苦戦し、特にドラムの打ち込みで難儀しました。
作り始めてみて、今まではギターの事を中心に考えてきたのですが、他の楽器のパートも自分で作らねばならないので、他の楽器への関心がさらに高まりましたね。
私はドラムとベースは少しかじった事があるので、音作りもだいたい分かるのですが、ピアノが実に難しいです。
ピアノも子供の頃に習った事があるのですが、嫌々やっていたので、全く身に付かずでした。
それでも何も知らないよりもマシなんでしょうけど。
私はアルトサックスを吹きたいと思った事があるのですが、サックスはかなり高額なので諦めた過去があります。
今になって、「やっておけば良かった」と思います。
まさか今になって、もう一度音楽制作にエネルギーを注ぐことになるとは。夢にも思ってませんでした。
そうして将来に、ギター以外の楽器の知識がこんなに必要になる状況が起きるとは、過去の私は全く想定してませんでした。
私は思うのですが、自分がやりたいと願った事は、その時点では無駄に思える経験になっても、将来に思わぬ機会で活用できる事があります。
だから、やりたい事は出来るだけやったほうがいいし、周りもサポートしてあげて下さい。
私がもしサックスを吹いてたら、その時は短期間で飽きても、今すごく役に立ったと思います。
これから、曲によっては管楽器も使おうと思ってますが、その際に絶対に活きてくるのが明らかなので。
私の初作の「トロイア国」ですが、初めてなのでギターの録音でもMIDIの打ち込みでも思うようにいかず、習作のレベルを出ないものになりました。
1ヵ月ほど前にとりあえずYouTubeにアップしましたが、納得できる完成度ではないので、そのうち再録音すると思います。
ギター録音では、マイクの置き方やギターとの距離が分からず、マイクの入力レベルの調整でも苦戦しました。
試行錯誤して、「Studio One5」の操作法にも慣れてきて、ようやく数日前に安定した音で録れるようになってきた所です。
「トロイア国」の時は、とりあえず録音する感じで、音質を顧みる余裕が無かったです。
中間部のギターのアドリブ・ソロも、2コーラスやる予定でしたが、やってみたところ打ち込みが大変なので、1コーラスだけで終わることにしました。
2コーラスやるなら、ギターのソロに起伏を付けるべきなんですが、それに追従するピアノやドラムの伴奏を付ける自信がありませんでした。
2作目の「Kindesaltre」は、Charさんの作曲ですが、ソロギターで短い小品です。
トロイア国を作ってみて、打ち込みで思い通りの音を出すのに苦戦し、ドラムやピアノの音源を購入しないと厳しいと感じました。
で、どれを買うかの勉強をする間に、20年くらい前からたまに弾いてきた「Kindesaltre」を録音して発表する事にしました。
この曲は、一人でギター抱えて弾くと、癒されるんですよ。
だからたまに弾いてます。
弾いているうちに、Charさんのバージョンとはかなり異なる雰囲気になり、フレーズも一部変わるようになりました。
聴き比べると違いに驚くでしょう。
ドラムとピアノの音源は、Addictive Drums2とAddictive Keysを購入しました。
正直なところ、もっと音質の良い音源がいくつもあるのですが、それらは高額で、数十GBの容量をとりパソコンへの負荷が高いです。
私の使っているパソコンだと無理っぽいので、安価で動作の軽いAddictiveシリーズにしました。
customという3つの音源(音色)をまとめて買うタイプが、お買い得で良かったので、それにしました。
これは海外の製品で、買うのもダウンロードして使えるようにするまでも、一苦労でした。
YouTubeで、買い方やダウンロードの仕方を解説してる動画があり、すごく参考になりました。
「Studio One5」で音楽制作を初めてから、新しい事を毎日のようにする事になり、「人生で最も今が熱心に勉強している」と日々思ってます。
また、YouTubeに音楽をアップロードする際も、音楽ファイルをそのままアップロードは出来ないので、動画ファイルに変換するのですが、そのやり方も覚えなければなりませんでした。
ウインドウズのフォト・アプリは、それまで一度も使った事が無かったのですが、それでファイルの変換をしました。
さらにYouTubeはサムネイルも作らねばならず、それはウインドウズのペイント3Dというアプリで作成しました。
ペイント3Dも、それまで一度も使った事はありませんでした。
こんなわけで、それまでやった事のない作業を、次々と始めて、「こんなに人生で勉強をした事は、かつてない」と思ってます。
「Studio One5」での音楽制作では、単にギター録音をしたりドラムなどの打ち込みをするだけでなく、各楽器の音量を決めたり、定位(鳴らす位置)を決めたりと、ミックスの作業も必要です。
このような普通ならば専門家が担当する作業まで、自分でやらねばならず、とんでもなく能力開発を迫られる状況となってます。
自分で望んでやっているので続けられますが、カネのため嫌々やる状態だったら投げ出しているでしょう。
勉強する事がたくさんあるので、一歩づつ行くしかありません。
本当はギター演奏とか曲のアレンジにエネルギーを注ぎたいのですが、現状ではそうじゃない部分に頭を使う時間が多いです。
私はパソコンを使った音楽制作を始める時、ギタリスト兼アレンジャーで取り組むイメージでしたが、やり始めたら総合プロデューサーにいきなり指名された感じです。
それも全部の作業を1人で行う、総合プロデューサーです。
大変ですが、一歩づつ行くしかありません。
昨日に3曲目が完成し、それは数日内にYouTubeにアップできるでしょう。
「幻想」という韓国の女性歌手の曲ですが、かなりイメージ通りに仕上がりました。
トロイア国から比べたら劇的な進化だと、自分で思います。
アップロードしたら、日記にてまた報告します。
というわけで、ぜひYouTubeの「村本尚立のMusic Room」に足を運び、チャンネル登録もお願いします。
応援してもらえると嬉しいです。
最後に余談になりますが、同居していた私の祖母の村本慶子が先日に亡くなったのは、前回の日記に書いたとおりです。
私はパソコンを使った音楽制作を始めた時、すでに病発していた慶子に、初作のトロイア国が完成したら聴いてもらおうと思ってました。
慶子は私のギターの音色を「美しくて好きだ」と言っていたのですが、私はこのウェブサイトの発展のため忙しく、ギターはずっと弾いてませんでした。
それが10年ぶり位でギター演奏を再開し、再開しただけでなく伴奏も加えた作品にしているので、聴いたらきっと慶子は喜ぶだろうと思ってました。
で、慶子が病気で弱ってきているので、早く仕上げようと頑張って制作したのですが、上記の通り初めての事だらけで難航しました。
慶子の起きていられる時間がどんどん短くなって、1日のうち1時間くらいになったので、まだ半分ほどしか曲は出来てなかったのですが、慶子に聴いてもらおうとしました。
それが11月5日でしたが、その日の慶子は食事だけで精一杯で、聴いてもらうのは無理でした。
「体調の良い時になんとか聴いてもらおう」と思ってたのですが、その翌日に慶子は救急車で運ばれて入院し、そのまま退院せずに亡くなったので、結局聴けずに終わりました。
運命だったとしか言いようがありません。
『神との対話』シリーズで説かれる死後の世界でいうと、慶子は死んで肉体と離れて時間を超越した世界に行ったので、私の完成させたトロイア国を聴くことが出来るし、もっと言うと私が今世で完成させるすべての曲を聴けるでしょう。
だから問題は無いと私は思ってますが、せっかく10年ぶりくらいで私がギター演奏を再開したのに、その最初の成果にギリギリで間に合わなかった事に、不思議なものを感じています。
実のところ、慶子が生きている間はその世話やら介護で私はけっこうエネルギーを取られていたので、私がパソコンを使った音楽制作という新たな挑戦を始めるにあたり、それに集中できるようにこのタイミングで亡くなった気がしてなりません。
私は、慶子が入院して危篤状態になり、病室で意識不明の彼女と2人きりになった時、「頑張って20曲は発表するから」と約束しました。
なので、20曲を目標に活動していきます。