2014年W杯の総合分析

(『ZONE2014年9月号』から抜粋)

ZONE編集部は、イギリスのサッカーデータ専門会社「オプタ」を用いて、2014年W杯を分析した。

対象試合は、準々決勝までの60試合とした。

今大会は、「ポゼッション志向のチームが結果を出せなかった」と言われるが、実は違う。

決勝に進んだドイツとアルゼンチンは、1試合あたりのパス数でトップ5に入っている。

優勝したドイツの619は、スペインを抑えての1位である。

1試合あたりのパス数で、上位5チームは次のとおり。

1位 ドイツ 619  2位 スペイン 614

3位 イタリア 542  4位 アルゼンチン 509

5位 チリ 489

「ポゼッション志向がダメだった」との印象は、スペインとイタリアが早期に敗退したからだろう。

4位までのチームは、パス成功率でもそのままの順位で、成功率は85%以上だった。

今大会の特徴は、「ポゼッション対カウンター」もしくは「攻撃的なスタイル対守備的なスタイル」という2軸の戦いではなかった。

両方を使いこなす能力のあるチームが、勝ちあがっていった。

クロスボールの使用回数では、ポルトガルがトップだったが、成功数は少なく決定機を作れなかった。

一方、コスタリカは使用数も成功数も最下位だったが、直線的に相手ゴールに向かい、効率よくシュートチャンスを生み出していた。

(2015年12月21日に作成)


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