ギリシャ戦直前 三都主アレサンドロさんの話

(『ナンバー2014年6/25臨時増刊号』から抜粋)

三都主

「2006年W杯の初戦(オーストラリア戦)の逆転負けに
 ついては、気持ちの面ではなく、終盤に足が止まってしまった
 事が敗因です。

 相手のリズムに対応できず、どんどん下がってしまって、
 一番恐れていたパワープレーに持ち込まれてしまったから。」

今回のW杯で対戦するギリシャも、パワープレーを仕掛けてくる事が予想される。

対策はあるのだろうか。

三都主

「パワープレーをされたら日本は難しいので、その展開は絶対に
 避けたほうがいい。

 僕らがいけなかったのは、1点リードした後に、2点目を取る
 チャンスを生かせなかったこと。

 もっとボールを回して、オーストラリアの選手を走らせるように
 すべきだった。

 パワープレーをさせないゲーム運びに持っていく事が、
 一番大事だと思います。」

○ 村本尚立のコメント

ギリシャ戦では、前半の日本は相手に前線からプレッシャーを掛けて、1人を退場に追い込むなど、素晴らしい対策を見せたと思います。

ギリシャは日本の圧力に押されてしまい、全体を押し上げられず、パワープレーに持ち込めませんでした。

しかし後半になり、ギリシャがどん引きの守備重視の戦いを始めると、状況が変わります。

日本は攻めあぐねてしまい、攻撃は単調かつ緩慢になり、サイドからの単純なハイ・ボールによるセンタリングに頼るばかりで、ギリシャに守備面でパワープレーをさせてしまいました。

つまり日本は、ギリシャのパワープレーによる攻撃は封印したのですが、守備面でのパワープレーは封印できず、相手に合わせた戦いをしてしまったのです。

後半の日本は、数多くのパスを回しましたが、頭脳的なボール回しではなく、相手に合わせた消極的なものでした。

もっと頭脳的にプレイして、相手の嫌がるように(疲れるように)ボールを運んでいたら、最後には得点を取れたのではないでしょうか。

ボールを回して相手を疲れさせよう、と考えたところまでは良かったんですけどねー。

最適な場所(得点の匂いのする場所)にボールを運び続ける事はできなかったし、サッカーIQや戦術眼が足りなかったと思います。

(2014年11月9日に作成)


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