なでしこジャパンの話

(以下は『サッカー・マガジンZONE 2016年4月号』からの抜粋
2026年3月8日に作成)

2008年の北京オリンピックで、なでしこジャパンは4位だった。

そのオリンピックの翌年に佐々木則夫・監督は、キャプテンの澤穂希・選手を呼んでこう話した。

「我々はメダルを目指して戦ったが、結果はメダルの一歩手前だった。

表彰台に上った(メダルを獲った)3ヵ国は、いずれも優勝を掲げていたんだよ。

我々も次の2011年W杯は、目標を優勝に定めてはどうだろうか。
選手たちで話し合ってみてほしい。」

その後、なでしこジャパンは目標を高く設定し、FIFAランキングは6位まで上昇した。

2011年W杯の時、澤はすでに代表歴は15年に達していた。

澤キャプテンは、このW林の開催中に、練習メニューの見直しを求めている。
疲労を取るため、体の負担を減らす軽めの練習に変えるよう求めたのだ。

澤は海外リーグでプレイするなど、国際経験は佐々木監督とそのスタッフたちよりも豊富だった。

澤の進言は採用され、その後のチームのパフォマンスに好影響をもたらした。

なでしこジャパンはこの大会で、2試合は延長戦までこなしたが、優勝した。

このW林の期間中、宿泊先のホテルで選手たちの各部屋を積極的に回ったのが、宮間あや選手だった。

澤は努力する自分の背中を見せて引っ張るタイプだが、宮間は言葉をかける世話焼きタイプで、対話と共感をベースにチームワークを高めた。

宮間はグループリーグの最終戦でイングランドに0対2で負けた時、選手の意思にズレがあると感じ、選手たちに声をかけて耳を傾けた。

宮間がキャプテンになってから挑んだ2014年のアジアカップ兼W杯予選では、なでしこジャパンは優勝した。

宮間キャプテンの強みは、ゲーム中の意思決定の早さと的確さである。

ゲーム中にピッチ内の選手たちが自分たちで問題を解決することを佐々木監督は求めたが、宮間はうまく機能しない選手のポジションを入れ替えるなど、自分たちで考えるサッカーを実践した。

宮間がゲームを読む力を見せたのが、2015年W杯の準決勝のイングランド戦だった。

相手が序盤から高さとパワーでゴリ押ししてきたため、前半途中からあえて守備ラインを下げてゴール前を固める決断をした。

(※この試合、日本は2対1で勝った)


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