(以下は『サッカー・マガジンZONE 2016年4月号』からの抜粋
2026年3月8日に作成)
中国のプロサッカー・リーグが、世界の選手たちを爆買いしている。
1部リーグの「スーパーリーグ」は、今冬の移籍マーケットで2億5890万ユーロを使い、イングランド・リーグの2億4730万ユーロを上回った。
中でもアジア王者に2度輝いた「広州恒大」は、大金を投じている。
広州恒大は、元は市民クラブだが、2010年に不動産会社の「恒大地産集団」に買収された。
不動産バブルで大儲けした同社は、広州恒大に大量のカネを投入して、次々と選手をとりスーパーリーグで優勝した。
現在、スーパーリーグ5連覇中である。
アジア・チャンピオンズリーグも、2013年と15年に優勝した。
広州恒大は、監督にマルチェロ・リッピやルイス・フェリペ・スコラーリを獲り、ファビオ・カンナバーロやロビーニョといったスター選手も獲った。
広州恒大の年間予算は500億円で、浦和レッズの10倍だ。
広州恒大は2015年7月に株式上場したが、ヨーロッパの強豪であるマンU、ユベントス、ドルトムントなども株式上場している。
広州恒大の株式上場は、アジアのクラブで初のことだった。
広州恒大には、中国企業のアリババ・グループが資本参加しており、2014年6月にアリババは200億円で50%の株を取得した。
アリババは、中国のオンライン・ショッピングの最大手である。
同社のジャック・マー会長の個人資産は2兆円を超えている。
アリババは、2015年から8年契約でFIFAクラブW杯の協賛スポンサーになった。
広州恒大は、育成部門にも大金を投じていて、全寮制のアカデミーは天然芝7面、人工芝43面のグラウンドなどを備えている。総工費は250億円以上という。
2800人の学生が所属し、世界最大のアカデミーだ。
学費は割高だが、入学希望者は多く、倍率は200倍とも言われる。
中国政府のトップにいる習近平は、大のサッカー好きで、サッカーの強化を国策にした。
中国政府は、今後10年でスポーツ産業を5兆元(85兆円)にする方針を掲げている。