(以下は『フットボリスタ 2007年9月12日号』から抜粋)
ユーロ2008の予選が行われているが、グループBにいるイタリアは負傷者の続出でドナドーニ監督が頭を抱えている。
CBのマテラッツィとカンナバーロがケガで、ネスタはすでに代表を引退している。
おまけにエースのトーニもケガだ。
同グループにいるフランスも、クペ、ギャラス、テュラム、ビエラが故障中だ。
しかしアンリ、リベリ、マルダの攻撃陣は好調である。
(以下は『フットボリスタ 2007年9月19日号』から抜粋)
ユーロ2008の予選で、2007年9月8日にイタリア対フランス戦が行われた。
イタリアのホームだったが、イタリアは4-1-4-1というよりも4-5-1の布陣で、守備になると1トップのインザーギを除く9人が自陣で守備陣形をしいた。
おかげでインザーギは孤立し、ほとんどボールに触れなかった。
左サイドMFで使われたデルピエロも、ゴールのはるか遠くでドリブルを仕掛けることになり、ボールを奪われてばかりだった。
だがイタリアは守備は完璧で、アンリ、アネルカ、リベリ、マルーダのフランス攻撃陣に仕事をさせなかった。
結果、0対0で試合終了となった。
なおこの試合は、フランスのドメネク監督は1試合のベンチ入り禁止処分を受けており、ベンチ入りしなかった。
(以下は『フットボリスタ 2008年4月2日号』から抜粋)
イタリア代表は、EURO2008にカッサーノとデルピエロを招集しないことがほぼ確定した。
ドナドーニ監督が今気にしているのは、トーニ、ピルロ、カンナバーロ、ブッフォンというセンターラインの選手のコンディションだ。
特にブッフォンは、腰を痛めており本調子からほど遠い。
優勝した2006年W杯のように、神がかったスーパーセーブを見せられるかどうか。
結局のところイタリア代表の土台は、堅固なディフェンスで、その少なくない部分をブッフォンが担っている。
控えのアメリアは単なる好GKにすぎない。
イタリア代表の命運は、ブッフォンの腰の状態にかかっていると言っても大袈裟ではない。
(2024年7月8日に作成)
(以下は『ナンバー2017年12月7日号』から抜粋)
2018年W杯のヨーロッパ予選で、イタリアは出場権を得られなかった。
イタリアは60年ぶりに、W杯の本大会に不参加となる。
この歴史的な敗退をうけて、ブッフォン、バルザーリ、デロッシは代表引退を表明した。
イタリアのベントゥーラ監督は、自分のシステムに固執し、主力選手の心を掴めなかった。
インシーニェを起用すべきだったと、誰もが口をそろえる。
しかしイタリアの最大の敗因は、選手の枯渇だ。
大舞台で試合を決めることのできる選手が見当たらない。
現代表は、スペインやドイツのBチームにも勝てないだろう。
育成システムを改革するしかない。
(2022年11月23日に作成)