アルゼンチン国内のサッカー話

(以下は『フットボリスタ 2007年3月7日号』から抜粋)

アルゼンチン・リーグのリーベル・プレートは、サポーターが2月11日のラヌス戦の試合前に騒ぎを起こした。

これによりリーベルは、5試合のホームスタジアム使用禁止の罰を受けた。

(以下は『フットボリスタ 2007年7月4日号』から抜粋)

スペインリーグのビジャレアルで干されているリケルメに、ボカ・ジュニオールのマリク会長が電話して誘ったのは2007年1月だった。
2月にレンタル移籍でリケルメはボカに入団した。

その後、リケルメの大活躍でボカは、リベルタドーレス杯で優勝した。
グレミオとの決勝戦では、2戦合計で5-0だったが、リケルメが3得点した。
ボカは4年ぶり6度目の南米王者となった。

決勝で対戦したグレミオのマノ・メネゼス監督は、「リケルメは規格外の選手で、マークしてもワンプレーですべてを終わらせることができる」と語った。

この大活躍で、リケルメはアルゼンチン代表にも復帰し、コパ・アメリカに出場することになった。
リケルメは代表引退を発表していたが、撤回したのである。

だが彼は、昨年に代表を引退してから一度も代表でプレーしていない。

彼はリベルタドーレス杯で優勝した翌日に、 コパ・アメリカの開催地ベネズエラに飛び立った。

コパ・アメリカでバシーレ監督は、トップ下をリケルメに任せる気だろう。
アルゼンチンの成績は、 王様リケルメのコンディション次第となる。

(以下は『フットボリスタ 2007年9月19日号』から抜粋)

アルゼンチンでは、どのクラブにも「バーラブラバ」(暴力的なサポーター集団)が存在する。

2007年8月31日に、アルヘンティノス・ジュニオールのロンバルディ監督は辞任したが、原因はバーラブラバだった。

彼は辞任の2週間前に、バーラブラバに襲われて暴行を受けた。

ロンバルディは、アルヘンティノスの前にオールボーイズの監督をしていたが、その時にアルヘンティノスのバーラブラバとトラブルを起こして、襲われていた。

ロンバルディは、友人のディエゴ・マラドーナの推薦でアルヘンティノスの監督になったが、暴力的サポーターの圧力で辞めることになった。

アルゼンチンの1部リーグは、今シーズンの開幕からわずか6節のうちに、3チームで監督が交代された。

次にクビになりそうな監督は、リーベル・プレートのダニエル・パサレラ監督だ。
現在、リーグ18位と低迷している。

(以下は『フットボリスタ 2007年12月19日号』から抜粋)

アルゼンチン・リーグの2007-08前期リーグは、ラヌースが創立92年目で初優勝した。選手の8割がユース出身である。

ラヌースは、かつて経営危機もあったが、マロン会長が就任してからは堅実路線でユース育成に力を注いできた。

(以下は『フットボリスタ 2008年2月13日号』から抜粋)

リーベル・プレートは、シメオネが監督に就任し、ユース上がりの若手をどんどん使っている。

また、ボカ・ジュニオールに完全移籍で加入したリケルメは、早くも活躍している。

(以下は『フットボリスタ 2011年6月29日,7月6日合併号』から抜粋)

アルゼンチンの名門クラブであるリーベル・プレートが、2部降格の危機にある。

アルゼンチン後期リーグで17位にいて、入れ替え戦をする位置にいる。

リーベル・プレートは、2007-08後期リーグで優勝した後、低迷が続いている。

(以下は『フットボリスタ 2011年7月13、20日号』から抜粋)

アルゼンチン・リーグ1部にいるリーベル・プレートは、入れ替え戦の第1レグでは0-2で負けた。

第2レグは1-0で前半を終えたが、リーベルの暴力的サポーターたちがハーフタイムに、「残留できなければお前と家族を殺す」と主審を脅迫した。

後半は1-1になり、イラ立ったサポーターたちが物を投げ込んだため、90分を待たずに試合は打ち切られた。

リーベルは創立110年で初めての2部降格となり、サポーターが暴れて警官2500人が出動して鎮圧する事態となった。

リーベルはこの事件を受けて、2部リーグでホームスタジアムの使用禁止と、勝ち点マイナス18の罰をかされる可能性が出てきた。

なお主審を脅迫した犯人3人は、防犯ビデオの映像を証拠に逮捕状が出た。

アルゼンチンの選手が外国でプレーするのが急増したのは、同国の経済破たんが背景にある。

10年近く1ドル=1ペソだったのが、2001年12月に崩壊し、現在では1ドル=4.1ペソだ。

このため外貨が得られる外国リーグでプレーする選手が増えたのである。

移籍先の中でも注目されたのがロシア・リーグで、2004年にはアルゼンチン・リーグ史上最高額の移籍金(約13億円)でFWカベナギが、スパルタク・モスクワに加入した。

だがロシアは、アルゼンチンと習慣や気候が違いすぎるので、活躍できた選手は皆無だ。

(2024年7月9日に作成)


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