アルゼンチン国内のサッカー話

(以下は『フットボリスタ 2007年3月7日号』から抜粋)

アルゼンチン・リーグのリーベル・プレートは、サポーターが2月11日のラヌス戦の試合前に騒ぎを起こした。

これによりリーベルは、5試合のホームスタジアム使用禁止の罰を受けた。

(以下は『フットボリスタ 2007年9月19日号』から抜粋)

アルゼンチンでは、どのクラブにも「バーラブラバ」(暴力的なサポーター集団)が存在する。

2007年8月31日に、アルヘンティノス・ジュニオールのロンバルディ監督は辞任したが、原因はバーラブラバだった。

彼は辞任の2週間前に、バーラブラバに襲われて暴行を受けた。

ロンバルディは、アルヘンティノスの前にオールボーイズの監督をしていたが、その時にアルヘンティノスのバーラブラバとトラブルを起こして、襲われていた。

ロンバルディは、友人のディエゴ・マラドーナの推薦でアルヘンティノスの監督になったが、暴力的サポーターの圧力で辞めることになった。

アルゼンチンの1部リーグは、今シーズンの開幕からわずか6節のうちに、3チームで監督が交代された。

次にクビになりそうな監督は、リーベル・プレートのダニエル・パサレラ監督だ。
現在、リーグ18位と低迷している。

(以下は『フットボリスタ 2011年6月29日,7月6日合併号』から抜粋)

アルゼンチンの名門クラブであるリーベル・プレートが、2部降格の危機にある。

アルゼンチン後期リーグで17位にいて、入れ替え戦をする位置にいる。

リーベル・プレートは、2007-08後期リーグで優勝した後、低迷が続いている。

(以下は『フットボリスタ 2011年7月13、20日号』から抜粋)

アルゼンチン・リーグ1部にいるリーベル・プレートは、入れ替え戦の第1レグでは0-2で負けた。

第2レグは1-0で前半を終えたが、リーベルの暴力的サポーターたちがハーフタイムに、「残留できなければお前と家族を殺す」と主審を脅迫した。

後半は1-1になり、イラ立ったサポーターたちが物を投げ込んだため、90分を待たずに試合は打ち切られた。

リーベルは創立110年で初めての2部降格となり、サポーターが暴れて警官2500人が出動して鎮圧する事態となった。

リーベルはこの事件を受けて、2部リーグでホームスタジアムの使用禁止と、勝ち点マイナス18の罰をかされる可能性が出てきた。

なお主審を脅迫した犯人3人は、防犯ビデオの映像を証拠に逮捕状が出た。

アルゼンチンの選手が外国でプレーするのが急増したのは、同国の経済破たんが背景にある。

10年近く1ドル=1ペソだったのが、2001年12月に崩壊し、現在では1ドル=4.1ペソだ。

このため外貨が得られる外国リーグでプレーする選手が増えたのである。

移籍先の中でも注目されたのがロシア・リーグで、2004年にはアルゼンチン・リーグ史上最高額の移籍金(約13億円)でFWカベナギが、スパルタク・モスクワに加入した。

だがロシアは、アルゼンチンと習慣や気候が違いすぎるので、活躍できた選手は皆無だ。

(2024年7月9日に作成)


『サッカー』 目次に戻る

『サイトのトップページ』に行く