(以下は『Number 2005年4月7日号』から抜粋)
オランダ・リーグのPSVは、フィリップス社の職員チームとしてスタートしている。
本拠地のアイントホーヘンは魅力に乏しい地方都市で、 PSVは強いわりに人気のないチームだ。
今季のPSVは守備的なサッカーで、監督はオランダ人のフース・ヒディングである。
ヒディングは韓国代表を率いて2002年W杯で4位となり、世界中のクラブからオファーを受けたが、PSVを選んだ。
ヒディングは、バルセロナにいるフィリップ・コクーに声をかけてPSVに連れ戻し、チームの柱に据えた。
ヒディングは、ペルーから10代のファルファンを加入させ、ブラジルからも若手のDFアレックスとGKゴメスを獲得した。
アレックスとゴメスの活躍もあって、PSVはオランダリーグで1158分無失点の新記録をつくった。
ヒディングは、韓国代表監督時代の教え子であるパク・チソンとイ・ヨンピョも獲得した。
オランダ人の監督は、クライフやファンハールのように攻撃的なサッカーを指向し、4-3-3を愛用する。
だがヒディングは違い、守備的で堅実なサッカーをする。
(2024年8月20日に作成)