(以下は『フットボリスタ 2010年6月16日号』から抜粋
2011年10月2日にノートにとり勉強)
◎2010年W杯直前の各チームの状態
🔵フランス
CFにアネルカを起用しているが機能していない。
アネルカの奔放なポジショニングについて、「自分勝手なプレー」との批判が多く出ている。
自ら動いて中継役となるタイプのため、「4-3-3」のCFにフィットしていない。
🔵アルゼンチン
マラドーナ監督は、バルセロナにおけるシャビの役目をベロン(35歳)にさせようとしている。しかしベロンのコンディションはいまいちだ。
🔵イングランド
ウォルコットの落選は、国民に予想外と受け取られた。
カペッロ監督は、サイドアタッカー・タイプのウォルコットではなく、アシストを得意とするレノンを選んだ。
さらに、ライト・フィリップスの選出も疑問視されている。
バリーはケガを抱えており、ファーディナントは南ア入りした翌日の練習でひざを負傷し離脱した。
🔵ドイツ
バラックのゲガにより、ケディラがレギュラーになった。
CBのメルテザッカーとフリードリヒはスピードが弱点があり、前線からプレスをかけて補うしかない。
ドイツはコンディショニング調整のうまさに定評があり、2006W杯と2008ユーロでも前評判以上の結果を出している。
🔵オランダ
6月5日のハンガリー戦で、ロッベンがハムストリングを痛めた。
攻守の要はファンボメルとデ・ヨンクの2人だが、ハードなプレイを身上としているため、カードがたまる危険性あり。
🔵イタリア
唯一、ゲームの組み立てのできるピルロが、6月4日にふくらはぎの肉ばなれで離脱した。
🔵ポルトガル
期待されるC・ロナウドは、代表ではこの2年で2点しかとっていない。
🔵ブラジル
中心選手のカカーは、3月10日に恥骨炎をわずらい、その後はレアルマドリードで4試合しか出場していない。
ドゥンガ監督は守備的なため、カウンターで活躍するカカーの調子が上がらないと厳しい。
🔵スペイン
2009年6月にセナがケガで離脱すると、ブスケッツがレギュラーに定着した。
ブスケッツを評価したデルボスケ監督は、彼を中盤の底におく 「4-1-4-1」を採用。
膝のケガでリーグ戦を欠場したまま終えたフェルナンド・トーレスは、5月27日に練習に復帰した。
(以下は『フットボリスタ 2010年6月24日号』から抜粋
2011年10月3日にノートにとり勉強)
◎2010年W杯が開幕、初戦のレビュー
🔵フランス対ウルグアイ
フランスは攻撃の中心であるリベリーを、グルキョフやゴブらがサポートできていない。
リベリーとエブラの左サイドでの連係もない。
🔵アルゼンチン
初戦のナイジェリア戦では4-2-3-1を起用。
メッシを生かすため右MFにテベスを起用。
CFのイグアイン、ボランチのベロンもメッシのために働いた。
メッシはトップ下に入り、バルセロナが2009-10シーズンの後半戦で多用したメッシ・シフトとなった。
デベスが中に入る動きをし、メッシおよびイグアインとポジションチェンジすることで流動性をもたらした。
🔵イングランド対アメリカ
イングランドはGKグリーンの凡ミスにより引き分けに。
イングランドのスタメンのうち、キングは故障により、ミルナーは体調不良により、前半で交代した。
ヘスキーは空中戦をことごとくものにし、ファウルを誘ってFKを得た。
🔵ドイツ
オーストラリアに4対0で大勝した。
ケディラが上下動をくり返すことで中盤のマークをずらし、味方が余裕をもってボールを受けられるようにした。
🔵審判
今回のW杯で笛をふく主審は29人。そのうちプロは3人。
選考のための合宿も2回行われ、合宿では勉強会とフィジカル・トレーニングを行った。主審は1試合に11~14kmも走る。
🔵西部謙司氏
連載している戦術リストランテはすばらしいが、今回の戦前予想は当たらず分析力は大したことがないと感じた。
(以下は『フットボリスタ 2010年6月30日号』から抜粋
2011年11月16日にノートにとり勉強)
🔵2010年W杯の試合のレビュー
ブラジル対コートジボワールは3対1だった。
ブラジルは、カカーの負担が大きすぎるのが課題。カカーは退場になった。
ジュニオールは言う。
「ロビーニョにチームプレーを求めるのはムダ。
祈るような気持ちでカカーを見守るしかない。」
ポルトガル対北朝鮮は7対0。
デンマーク対カメルーン は2対1。
オランダ対日本は1対0。
オランダは日本の術中にはまりかけたが、スナイダーの個の力で得点した。
イタリア対ニュージーランドは、まさかのドロで、1対1。
パラグアイ対スロバキアは2対0。スロバキアの王様ハムシクは何もできず。
スペイン対ホンジュラスは2対0。
チリ対スイスは1対0。スイスの無失点記録を阻んだ。
フランス対メキシコは0対2 。
ウルグアイ対南アフリカは3対0。
アルゼンチン対韓国は4対1。イグアインがハットトリックした。
ギリシャ対ナイジェリアは2対1。33分にナイジェリアのカイタが1発レッドで退場。
イングランド対アルジェリアは0対0。ルーニーが不調である。
スロベニア対アメリカは2対2。
セルビア対ドイツは1対0。ドイツはクローゼが37分に退場。
ガーナ対オーストラリアは1対1。
開催国の南アフリカは、十数年ぶりの寒波で、気温は6℃。
そして電力不足で寒い。(毎日4時間停電する)
南アのピッチは硬く、ボールが弾みすぎる。
日本はカメルーン戦では高地対策としてロングボールを使い、相手を走らせていた。
セルビア対ドイツは1対0。ドイツはクローゼが37分に退場。
(以下は『フットボリスタ 2010年7月6日号』から抜粋
2011年11月16日にノートにとり勉強)
🔵2010年W杯の決勝トーナメント1回戦
決勝トーナメントの1回戦、ドイツ対イングランドは4対1となったが、審判の大誤審が発生した。
ランパードのゴールを認めなかったのだ。
同1回戦の他の試合は、アルゼンチン対メキシコは3対1。
ウルグアイ対韓国は2対1。ガーナ対アメリカは2対1。
🔵グループリーグの最終戦の結果。
日本3ー1デンマーク
オランダ2-1カメルーン。ロッベンが復帰した。
スロバキア3-2イタリア
パラグアイ0-0ニュージーランド
イングランド1-0スロベニア
アメリカ1-0アルジェリア
南アフリカ2-1フランス
ウルグアイ1-0メキシコ
アルゼンチン2-0ギリシャ
ナイジェリア2-2韓国
スペイン2-1チリ
スイス0-0ホンジュラス
ドイツ1-0ガーナ
オーストラリア2-1セルビア
ブラジル0-0ポルトガル
コートジボワール3-0北朝鮮
🔵木村氏の記事から抜粋
各国の中心選手の出来が成績に直結している。
韓国のパク・チソンは好調。
カメルーンのエトーは攻撃の組み立ても任されており、ポジションを下げすぎ。
ドログバはテストマッチで右腕を骨折して不調のまま。
ナイジェリアのミケルと、ガーナのエッシェンはケガで欠場。
イングランドのルーニーも不調。
現在では、戦術はCLの方が上だ。
各国の中心選手がメガクラブに集まっているし、代表は時間を取れなくなり戦術を練り上げられなくなった。
W杯は、2年近い地域予選を経るし、成果が短期に出るため、選手のモチベーションは高く手抜きは一切ない。
逆に今大会のフランスやイタリアのようにモチベーションが低いと、実力があっても負ける。
🔵グループステージ(GS)の試合の分析
全48試合中、先制されてから逆転勝ちしたのは2試合のみだった。
GSでのFKのゴールはわずか4だった。新開発のボールと高地の気圧のため。
アルゼンチンのメッシはGSでゴールもアシストもゼロ。
だが総シュート数、枠内シュート共に大会No.1で、攻撃の起点にもなっている。
GSの総ゴール数101は、1試合平均2.1で非常に少ない。
GSの被ファウル1位はなんと日本。本田の17回は全選手で1位である。
15回の中澤は2位。
これはパスよりも縦へのドリブルを増やしたせいで、中澤はかけ引きのうまさを見せた。
カウンター攻撃でのゴール数は13と少ない。
カウンターが決まりにくくなってきている。
相手を崩す必要があり、中央突破できるテクニックのあるチームが勝ち上がっている。
期待はずれのイタリア、フランス、イングランドは中央突破できなかった点で共通している。
イタリアの名将リッピは、GSを「各国の戦術に大きな違いはない。1人だけ前に残して9人で攻撃と守備を行うのが現在のトレンド」と総括した。
(以下は『フットボリスタ 2010年7月14日号』から抜粋
2011年11月16日にノートにとり勉強)
🔵2010年W杯の準々決勝
ドイツ4ー0アルゼンチン
メッシは完封された。
オランダ2ー1ブラジル
73分にブラジルのフェリペ・メロが退場に。
オランダはブラジルと正面から戦える数少ない国で、このカードは常にスリリングな試合になる。
ロッベンとマッチアップしたバストスは37分にイエロ・カードをもらい、62分にジウベルトと交代した。
スペイン1ー0パラグアイ
パラグアイのマルティーノ監督は、日本戦からメンバーを6人も変えて、スタミナのある選手を起用した。
ウルグアイ1ー1ガーナ
PK戦でウルグアイが勝つ。
延長後半15分にゴールライン上のスアレスが手でボールを弾き出し、退場となった。だがガーナはもらったPKを外した。
🔵準決勝の展望
オランダ対ウルグアイは、ロッベンを止められるかがカギ。
A・ペレイラだけではやられるだろう。
スペイン対ドイツは、ブレイク中のエジルをブスケッツが止められるかがカギ。
🔵グループリーグで敗退したフランスについて
W杯前の5月に、ブランが次期監督になると発表され、ドメネク監督は代役に成り下がっていた。
ドメネクは、ナスリ、ベンゼマらの若手を使わず、不調のゴブーを使い続けた。
🔵フランス代表として戦ったマルーダのインタビュー
「僕たちは強力なチームではなかったが、それに気付けなかった
ヨーロッパ予選で苦しんでいたのに、2006年W杯の(決勝まで行った)シナリオが頭に残っていた。
フランスサッカー協会は、2008年ユーロで失敗したのにドメネク監督を使い続け、敗因分析をしなかった。
今大会は、僕は初戦で先発をはずれたが、メディアが騒ぐようなドメネクとのケンカはなかった。
俺はもの静かな性格だし、前日の練習で2度ミスをしていた。
今回の敗因は、自分たちに合うスタイルを見つけられなかったことに尽きる。
慣れていない4-3-3をマスターできなかった。
攻撃力を上げるためのフォーメーション変更だったが、僕はシステムの問題ではないと思う。
攻撃は精神面の影響が大きく、すぐには変化しない。
問題視されたアネルカの発言は、よくある発言で、報道された言葉とは違うセリフだった。
しかしフランスサッカー協会はアネルカを追放した。
僕たちはこれに対しボイコットを起こした。僕は先導した一人だが全く後悔していない。
2006年W杯は、中心選手が問題をうまく処理してくれた。今回はそれがなかった。
W杯で初のアフリカ大会で、こんな事を起こし申し訳ない。そのことがハートに突き刺さっている。僕のルーツはアフリカだからね。」
🔵グループリーグで敗退したイタリアの敗因
①攻守の要であるピルロとブッフォンの故障
②カンナバーロの衰え
③能力は高いが問題児のカッサーノとバロテッリを、規律重視で招集しなかった
④フォーメーションを決められず
④ベテラン選手を重用しすぎ(ベテラン選手が多すぎ)
(2024年11月21&25日に作成)