イタリアリーグ「セリエA」の話(2010年)

(以下は『フットボリスタ 2010年6月16日号』から抜粋)

カンナバーロ (36歳)が、ユベントスからUAEのアルアハリへ移籍した。

彼は故郷のチームであるナポリ復帰を求めていたが、ナポリは若手中心のチーム作りをしており、オファーしなかった。

(以下は『フットボリスタ 2010年6月24日号』から抜粋)

◎インテルでプレイしたルッシオ選手のインタビュー

2009年6月にバイエルンから契約更新を断わられた。
妻は涙ながらに励ましてくれた。

その後インテルからオファーをもらい入団した。
モウリーニョ監督から「君の能力を全面的に信頼している」と言われ、期待に応えようとベストを尽くした。

そしてインテルでCLなど3冠をとった。すべては神のお導きだったと思う。

DFが攻撃参加すると、相手チームはそれを誰がケアするかで混乱し、大きなチャンスになることが多い。
自分はDFだからよく分かる。

2006W杯のブラジル代表は、周囲の楽観ムードがチームに伝染してしまった。
自分たち自身に負けたんだ。

でも今のブラジル代表は、これほど結束が固いチームは見たことがないほど。
ドゥンガ監督とアシスタントのジョルジーニョの手腕だ。

◎インテル

インテルの監督にラファエル・ベニテスが就任することが決定し、6月10日に正式に発表された。

年棒は400万ユーロだが、前任者のモウリーニョは倍額をもらっていたという。

(※モウリーニョはレアルマドリードの監督に移籍)

(以下は『フットボリスタ 2010年6月30日号』から抜粋)

ユベントスのGKブッフォンがヘルニアの手術をしたため、ユベントスは6月17日にミランから500万ユーロでGKストラーリを獲得した。

(以下は『フットボリスタ 2010年7月6日号』から抜粋)

ミランの新監督がアレグリ(42歳)に決まったと、6月25日に発表された。

(以下は『フットボリスタ 2010年8月11日号』から抜粋
2011年12月16日にノートにとり勉強)

◎ユベントス

ユベントスは、2006年の不正発覚(八百長事件)で幹部のモッジとジラウドが失脚し、セリエB降格になった。

クラブ再建のためフランス人のジャンクロード・ブランに経営をゆだねた。

ブラン体制の下で、06-07シーズンにセリエBで優勝。07-08はセリエAで3位に入った。

しかしその後は低迷し、毎年5千万ユーロを補強に投じたが世代交代に失敗。

09-10シーズン終盤にブランは、新監督にベニテスを招いて自らの片腕にしようとしたが、ベニテスに断わられた。

ユベントスは、オーナーはフィアット・グループのボスであるアニエッリ家だ。

アニエッリ家の若き当主ジョン・エルカンは、親族のアンドレア・アニエッリ (35歳)を新会長にすることを決めた。

アンドレアは、GDにサンプドリアを再建したマロッタを招き、監督もサンプドリアのデル・ネーリを招いた。

ブランは、ビジネス・マーケティングだけを担当することになった。

アニエッリ家がユベントスを買収したのは1923年と古く、会長にエドアルド・アニエッリが就いた。
その後ずっとアニエッリ家が支配してきた。

◎ASローマ

ASローマは、1993年に石油・不動産会社を持つセンシ家が買収した。

センシ家の会社は、2000年頃から経営が悪化し、ついにイタリア最大の銀行ウニクレーディトの管理下に入った。

2010年7月26日にウニクレーデイトは、ASローマの売却を決定した。
買い手探しはロスチャイルド・イタリアに委託された。

ASローマは、2004年からの改革で収支はトントンに改善されている。

◎ACミラン

アレグリ新監督になってから練習量が増え、午前・午後共に2時間を切ることはない。

ジムには70台以上の新マシーンを入れた。

アレグリは、パトに期待をしている。
パトは3年前にイタリアに来た時は172cm/71kgだったが、今は180cm/79kgだ。

(以下は『フットボリスタ 2010年9月15日号』から抜粋)

◎夏のオフシーズンの選手移籍

〇インテル

カステラッティ (35) ←サンプドリア

バロテッリ (20)→マンC

クアレスマ(23) →ベスタクシュ

〇ユベントス

M・モッタ (24) ←ウディネーゼ(レンタル)

ぺぺ(26) ←ウディネーゼ(レンタル)

アクイラーニ (26) ←リバプール(レンタル)

クアリアレッラ(27)←ナポリ(レンタル)

A.トラオレ(20)←アーセナル(レンタル)

クラシッチ(25) ←CSKAモスクワ

マルティネス(27) ←カターニア

ジョビンコ (23) →パルマ(レンタル)

トレゼゲ (32) →エルクレス

ジエゴ(25) →ボルフスブルグ

C:ポウルセン (30)→リバプール

〇ミラン

アメーリア (28) ←ジェノア(レンタル)

P・ボアテンク(23)←ジェノア(レンタル)

イブラヒモビッチ (28)← バルセロナ 2400万ユーロ

ロビーニョ(26) ←マンC  1800万ユーロ

ジェペス (34) ←キエーボ

ボリエッロ (28) →ローマ

カラーゼ (32)→ジェノア

フンテラール(27)→シャルケ

マンシーニ(30)→インテル(レンタル・バック)

〇ローマ

アドリアーノ(28) ←フラメンゴ

ボリエッロ(28)←ミラン

(以下は『フットボリスタ 2010年9月22日号』から抜粋
2011年10月2日にノートにとり勉強)

◎ミラン

ACミランは、イブラヒモビッチ、パト、ロナウジーニョ、ロビーニョの「ファンタスティック4」が期待されているが、あまり活躍できていない。

新加入のイブラの年棒は900万ユーロ、ロビーニョは400万ユーロだ。
イタリアの年棒表示は税抜きで行われ、所得税は50%なので、この2人だけでミランは1年に2600万ユーロを支払うことになる。

(※年棒額は、手取りの額が公開されるらしい)

ミランの人件費は、セリエAで1位の1.3億ユーロ(143億円)だ。

売上高のうち人件費の比率は67%となっている。
適正値は40%、最大でも50%と言われているので、ミランは異常である。

イブラは今季、バルセロナからミランに移籍してきた。
バルサでは年棒は1200万ユーロだった。

イブラの代理人をするミーノ・ライオラ(42歳)は、この移籍で600万ユーロを得た。

ライオラはさらに、イブラがバルサと契約した5年間について、イブラの年棒の10%をもらえる。

イブラはバルサ在籍1年でミランに移籍したが、バルサはあと4年間、120万ユーロをライオラに払い続けなければならない。

なおイブラがバルサを出たのは、メッシと同等、いやそれ以上の扱いを受けないことに不満を持ったからだ。

(以下は『フットボリスタ 2010年11月3日号』から抜粋)

CLのグループ・ステージで、ミランとレアルマドリードが対戦したが、0対2でミランが負けた。

ミランは、トップ下に入ったロナウジーニョが機能せず。

エジルとピルロのマッチアップは、エジルの完勝だった。

(以下は『フットボリスタ 2010年11月17日号』から抜粋)

カッサーノは10月27日に、所属するサンプドリアのガローネ会長に暴言を吐いた。

すぐに謝罪し、28日にはチーム全員の前で謝罪した。
しかし許されなかった。いま干されている。

(以下は『フットボリスタ 2010年12月29日号』から抜粋)

カッサーノは、イタリア代表のプランデッリ監督から「チームの核」に指名された。

だが彼は、10月26日にサンプドリアのガローネ会長をののしり、契約解除の状態になっていた。

カッサーノはキャリアにダメージを受けたとして裁判を起こしたが、判決は月給半減と1月31日までのサンプ内での活動停止だった。

カッサーノには、「サンプから移籍した場合、前所属先のR・マドリードに500万ユーロを支払う」という契約条項がある。

このカネの半分を肩代わりするのをミランは了承し、移籍金ゼロでカッサーノを獲得した。

R・マドリードのペレス会長とミランのガッリアーニ副会長は仲がいい。これも影響した。

クラブW杯でインテルが優勝した。

この大会では、初めてアフリカのチームが決勝戦に進み、南米のチームが決勝まで進めなかった。

(2024年7月9&15日および11月に作成)


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