アルジェリアの近現代史

(毎日新聞2012年7月5日から抜粋)

1830年6月

オスマン帝国の属領だったアルジェリアに、フランス軍が上陸。
翌月にアルジェが陥落。

1848年11月

フランス政府は公式に、アルジェリアはフランス領だと宣言。

1954年11月

アルジェリア民族解放戦線(FLN)が蜂起する。
アルジェリアの独立戦争が始まる。

100万人の犠牲者を出す大戦争となる。

1962年 7月

アルジェリアとフランスはエビアン協定を結び、戦争が終結。
フランスからの独立を成し遂げる。

エビアン協定では、「裁判で双方の責任を追及しない」と規定された。

フランス軍側で戦ったアルジェリア人は「アルキ」と呼ばれ、独立当時には26万人いた。
アルキのうち、6~8万人がFLNに殺され、5万人がフランスに亡命した。

独立後は、軍が強大化して独裁政権が続くことになった。

1991年12月

初の民主的な選挙で、イスラム救国戦線(FIS)が圧勝。

1992年1月

イスラム政権の誕生を恐れた軍が、クーデターを起こす。
軍は非常事態を宣言し、選挙を無効とした。

内戦に突入。
99年の終結までに、15万人が犠牲となる。

軍がクーデターをして選挙を無効とした際に、欧米は黙認した。
これにより、イスラム勢力の攻撃は欧米にも向かうことになり、他国のイスラム戦士達が武装イスラム組織に合流した。

これが、90年代以降のアラブや欧米でのテロに繋がった。

1999年4月

現職のブーテフリカ大統領が当選。

1999年6月

イスラム原理主義勢力が、武装闘争の放棄を宣言。


世界情勢の勉強 アルジェリア 目次に戻る