(『南アフリカを知るための62章』から抜粋)
南アの人口は、2008年時点で4870万人である。
多数を占める人種は、バントゥー系の言葉を話す「アフリカ人」だ。(79.2%)
「カラード」は、混血の人々を指し、9%を占めている。
「インド人」は、インドから移住してきた人々の子孫で、2.6%を占める。
アフリカ人、カラード、インド人を合わせて、「黒人」と呼ぶ事もある。
これは、黒人意識を高める運動での用語法である。
「白人」は9.2%を占め、アフリカーナーが3分の2、イギリス系が3分の1である。
「アフリカーナー」とは、オランダから移民してきた人々の子孫で、オランダ系の白人移民である。
彼らは、かつては「ボーア人」と言われていた。
狩猟採集民については、「ブッシュマン」などの呼称があるが、蔑称のニュアンスがある。