(『コロンビアを知るための60章』から抜粋)
コロンビアは、石炭、石油、天然ガス、水などに、恵まれている。
原油埋蔵量は、2009年時点で19.9億バレルだ。(南米で第5位)
採掘量は日量67万バレルで、半分を輸出しており、最大の輸出先はアメリカである。
石油開発は、1900年代初頭にアメリカ資本によって開始され、現在も欧米の石油メジャーが操業している。
政府は1951年に、コロンビア石油公社を設立した。
そして、外資と協調して開発を進めてきた。
近年は、カナダ、ロシア、中国、インド、などの石油会社も進出している。
1984年に、オクシデンタル社が、埋蔵量11億バレルのカニョ・リモン油田を発見した。
91年にはBPが、埋蔵量12億バレルのクナシア/クピアグア油田を発見した。
天然ガスでも有望で、埋蔵量は4兆立方フィートである。
国内市場が小さいため、輸出の拡大が重要視されている。
石炭は、ブラジルに次ぐ南米第2位の埋蔵量で、世界で第5位の輸出国である。
2007年時点での確認埋蔵量は、76.7億トンである。
最大規模のセレホン地区北部の炭鉱は、コロンビアとエクソン・モービルが半分ずつ所有していた。
2004年に、政府は権利を、アングロ・アメリカン、BHPビリトン、グレンコアからなるコンソーシアムに売却した。
政府は、バイオ燃料の生産と消費を促進している。
ヤシ油を使ったバイオディーゼルの生産は、2007年に始まった。
(2013年6月3日に作成)