(『コロンビアを知るための60章』から抜粋)
コロンビアは、南米大陸の北西部にある。
特徴となっているのは、アンデス山脈、大河川、海岸地方である。
○アンデス山脈
全長が8000kmのアンデス山脈は、コロンビアを南北に貫いている。
コロンビア国内では、全長が1000km、平均高度が3000m超である。
5000mを超える峰もあり、そこには氷河もある。
また、現在も多数の火山がある。
最近では1985年に、ルイス山の噴火によって氷河が溶け、それによって生じた土石流で2万人が犠牲となった。
アンデス山脈が国土を縦断しているため、コロンビアは東西の分断がある。
アンデス山脈は、自然環境の多様性をもたらしている。
○大河川
アンデス山脈からは、多くの河川が太平洋へと繋がっており、水量の豊富な河川が多い。
これらの河川の周りには、熱帯雨林が形成されている。
大河川には、マグダレナ川、カウカ川、オリノコ川、アマゾン川がある。
○海岸地方
コロンビアの海岸地方は、内陸部とは隔絶している。
海岸地方には、かつてアフリカの人達が奴隷として連れてこられたため、今でも内陸部に比べてアフリカ系の人が多い。
カリブ沿岸地方では、わずかの雨で道路は冠水し、村全体が水に浸される状態である。
(2013年4月3日に作成)