(『コロンビアを知るための60章』から抜粋)
メデジンは、225万人の人口を抱える、コロンビア第2の都市である。
メデジンは、国内有数のコーヒー、バナナ、金の産地であるアンティオキア県の中心にあり、流通の中心地である。
首都ボゴタに次ぐ第二の工業都市でもあり、数多くの企業がいる。
産業の先駆けになったのは繊維業で、その歴史は1907年のコルテヘール社の創設にさかのぼる。
今でも繊維業は、アンティオキア県の工業雇用の53%を占め、製品は世界各地に輸出されている。
メデジンには、暗くネガティブな一面もある。
1970~80年代には、麻薬マフィアのメジデン・カルテルによって、暴力の町となっていた。
カルテルは、敵と見なす者は容赦なく暗殺し、世界有数の危険な都市となった。
近年は、治安は大きく改善している。
(2013年6月21日に作成)