(『TBSの報道1930』から抜粋)
🔵報道1930の2023年5月22日の放送から抜粋
(ウクライナとロシアは戦争中だが、)ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は、「プーチン大統領には2~3人の影武者がいて、顔を似せるために整形手術を受けている」と語った。
そして2022年7月のイラン訪問や、同年8月のトルコのエルドアン大統領との会談は、影武者が行ったとの分析を話した。
複数の海外メディアが、2022年12月のクリミア橋を視察したプーチンや、2023年3月19日にマリウポリを訪問したプーチン、2023年4月18日のヘルソンを訪問したプーチンについて、影武者だと報じている。
元KGB職員のセルゲイ・ジルノフは、「プーチンは右手が不自由になっていて、歩く時に右手を動かせない。その歩き方をするのが本物」と語る。
ジルノフは、「マリウポリを訪問した時のプーチンは、自分で車を運転している上に、警護のための通行止めもなかった。だから影武者だったと確信している」と言う。
防衛研究所の兵頭慎治は、こう話す。
「プーチンは影武者が複数いると、以前から言われていた。
ウクライナとの戦争で、影武者の出動回数が増えている。」
AIを使った顔認証システムを開発するトリプルアイズ社。
同社が、影武者を見つけるため、プーチンの顔写真6つを分析した。
なお、2023年5月9日の戦勝記念日の式典に出席したプーチンを、本物と考えて、そこと他の写真を照合した。
その結果は、2022年12月のクリミア橋を視察したプーチンは、一致度が低かった。
戦勝記念日のプーチンの顔との一致度は、53%だった。
2023年4月18日のヘルソンを訪問したプーチンも、一致度は低くて、40%だった。
この低い一致度は、本人ではなく、そっくりさんのレベルである。
付け加えると、クリミア橋のプーチンと、ヘルソンのプーチンの一致度は、なんと18%で、明らかな別人であった。
この分析結果を受けて、兵頭慎治は「ウクライナ戦争の前線に近い、危険な場所には、影武者が行っている」と説明した。
🔵報道1930の2023年6月12日の放送から抜粋
ロシアとウクライナの戦争で戦場となっているヘルソンは今、ダムが決壊して街の一部が浸水し、酷い状況となっている。
(※気になったのでネットで調べたところ、次の状況だと分かった。
ダムは今年の6月6日に決壊したが、浸水被害の7割はロシアが支配する地域である。
この決壊で発電所が破壊されたが、150トンの機械油が出てしまい、環境が汚染された。
さらにロシア軍が埋めていた地雷も流出した。
この破壊工作について、ウクライナ政府はロシア軍の仕業とし、ロシア政府はウクライナ軍の仕業としている。
被害状況から見て、ウクライナ軍が行ったように見える。)
プーチン大統領に影武者がいるかを調べるため、声紋鑑定を依頼した。
千葉音声研究所に、本物のプーチンと思われる2023年5月のユーラシア経済同盟首脳会談に出席した時のプーチンの声紋と、他の4つのプーチンを比較してもらった。
ユーラシア経済同盟首脳会談のプーチンは、スパシーバ(ありがとうの意味のロシア語)と述べる時に、スを非常に強くして発言している。
これが本物のプーチンの特徴である。
これに対し、2023年3月の軍用ヘリ工場を視察した時のプーチンは、スパシーバのスが非常に弱い。
他にも違いがあり、軍用ヘリ工場のプーチンは別人との分析が出た。
一方で、2023年3月のマリウポリ訪問のプーチンと、2023年2月の軍支援コンサートのプーチンは、軍用ヘリ工場の声と一致していて、同一人物だった。
(※つまり影武者がかなり頻繁に使われているという結果が出た)
プーチン大統領の歩き方も調べて、そこから影武者を探すことにした。
人間の歩き方の違いで本人の認証ができる技術をもつ、アジラ社に鑑定を依頼した。
この技術は、AIを用いている。
本物と思われるプーチンの歩き方と比較すると、2023年3月の中露首脳会談のプーチン、および2022年12月のルカシェンコ大統領と会った時のプーチンは、一致度は94%だった。
本人と認証されるには90%以上が必要だから、本物との分析結果である。
これに対し、2022年7月の海上軍事パレードのプーチンは、一致度は86%で、影武者の疑念がある。
マリウポリ訪問のプーチンは、一致度は75%で、影武者の可能性が高い。
さらに海上軍事パレードとマリウポリ訪問を比べると、一致度は69%とかなり低くなる。
駒木明義
「プーチンは2015年に背中を痛めて、しばらく姿を見せなかった事がある。
それ以降は背中をかばって歩くようになった。
影武者はそこを真似しきれないと思われる。」
2008年から2019年6月まで「国立モスクワ国際関係大学」という、ロシアの外交官を養成する機関の教授だったワレリー・ソロヴェイは、こう話す。
「2020年の初めに、ロシア政府は戦争を始める予定があった。
それはウクライナが相手ではなく、バルト3国の1つが相手の予定だった。
しかし情報が公開(暴露)され、コロナウイルスの流行もあって、戦争は起きなかった。
私は(上記の大学で教授をしていたため)、政府高官に教え子がいて、そこからの情報がある。
(教え子からの情報によると)プーチン大統領は安全確保のために、車での移動では(どれに乗っているか分からなくするため)いくつかの車列をつくることがある。
そういう場合のために、2人の質の高いプーチンの影武者がいる。
本物のプーチンは、安全を考えて公邸に居る時も、地下のバンカーに居る事が多い。
地上にはめったに出ない。
プーチンは健康を害したため、影武者がしょっちゅう代役をしている。
アイスホッケーをプレイして見せたのは影武者で、(その時に同席した)ルカシェンコ大統領はそれを知っている。
本物かどうかを見分ける方法として、影武者が会議に出席している場合、側近のうちパトルシェフとボルトニコフは参加しない。
本物のプーチンでないと話す気にならないからだ。」
ソロヴェイは次の裏情報も話した。
「プーチンは来年の大統領選挙に出馬しない。
現在はパトルシェフ派が最有力で、表に出ている唯一の派閥でもある。
パトルシェフは、息子のドミトリー(現在は農相)を大統領にしたがっている。」
駒木明義
「ソロヴェイ氏は、2016年からプーチンはもうすぐ辞任すると言ってきた。
彼の予測はずっと外れてきた。」
🔵報道1930の2023年7月21日の放送から抜粋
2023年6月23~24日に、プリゴジンの反乱があった。
直後の6月28日に、プーチン大統領はロシアのダゲスタン共和国を訪れて、市民と交流をし、その映像を公開した。
さらにプーチンは、7月4日にはダゲスタンから少女とその一家をモスクワに招待して会見し、50億ルーブルの支援をダゲスタンに行うと表明した。
アメリカのジョージア大学は、人間の耳の形で本人かを調べるシステムを開発した。
ジョージア大学のブーライ准教授は言う。
「耳は、生涯を通じて形や構造がほぼ変わらない。
だから耳は、生体認証に使用できる。
耳の形は、指紋や虹彩(瞳)以上に正確に人間を識別できる。」
ジョージア大学の識別システムは、AIが耳を分析し、80%以上の一致ならば本人と認めるものだ。
その分析では、2023年3月の中露首脳会談のプーチンと、同年6月のダゲスタン訪問のプーチンは、耳の一致度は94%で、同一人物だった。
だが番組に出演したパトリック・ハーラン(パッくん)と堤伸輔は、疑問を口にした。
パッくん
「そもそも中露首脳会談の時のプーチンが、本物か分からない」
堤伸輔
「耳は、指紋や虹彩に比べて、整形しやすい」
(※私は堤さんに賛同する。
プーチンの影武者は精密な整形手術を行っているはずで、であるならば耳も似せるはずである。)
2023年6月のダゲスタン共和国を訪問した時のプーチンについて、ダゲスタン出身の人権活動家であるアリ・チャリンスキーは、こう説明する。
「ダゲスタンでプーチンと交流した市民は、一般市民ではなく、特別に集められたものだった。」
駒木明義もこう述べる。
「プーチンと交流したダゲスタンの市民は、6時間くらい前に集められたサクラと、ロシアの独立系メディアは報じている。」
ダゲスタン共和国は、人口は321万人で、ロシアの端にある。
ロシアで最貧の地域である。
住民の96%はイスラム教徒だが、首長はロシア正教の人である。
ダゲスタンの市民は、自分たちで首長や議員を選ぶことができない。
こうした政治抑圧のため、「独立を志向する住民が増えている」と、アリ・チャリンスキーは言う。
なおロシアでは今、イスラム系の国民が増えている。
2050年までに国民の半数がイスラム系になるとの予測がある。
スラブ系は2022年の時点で、72%まで減少している。
話をプーチンの影武者に戻すが、ダゲスタンを訪れた際にプーチンは会議に出席した。
その時の映像を、千葉音声研究所に声紋鑑定してもらった。
すると、3月の中露首脳会談のプーチンとは「別人である可能性が非常に高い」との分析だった。
名越健郎は次のように補足した。
「ロシアでは新興メディアやSNSが大量に出てきていて、そこではプーチンの影武者説が相当に広がっている。
ロシア国民は、影武者説を認識している。
僕も、ダゲスタンに行ったプーチンは影武者だと思っていた。」
(2023年9月21~22日に作成)