(『東京新聞2023年3月9日』から抜粋)
FSBでウクライナを担当していた職員が、昨年秋から刑事訴追されている。
ウクライナ侵攻前に、ウクライナを過小評価する報告をしたためと見られる。
2022年2月に、ロシアはウクライナに侵攻したが、翌3月にFSBの対外諜報部門「第5局」のトップが自宅軟禁になった。
侵攻を後押しする情報をFSBに流したとされるのは、ウクライナの政治家ビクトル・メドベチュク(68) だ。
プーチンと親しく、2022年4月にウクライナで国家反逆罪で拘束された。
ウクライナのメディアは、メドベチュクが「キーウは3日で落ちる」といった分析をFSBに伝え、高額のカネを得たと報じた。
プーチン大統領は、こうした情報を信じて侵攻したようだ。
プーチンは、諜報機関(FSBなど)の報告にのみ頼っているという。