(『ロシアNOW 2012年11月8日号』から)
ロシアの国家予算の半分以上は、石油・天然ガス産業からの税収である。
現在は100億ドルほどだ。
ロシアは税制を改革して、石油企業の税負担は1999年の25%から、2003年には41%に上昇した。
これにより、国家歳入をGDPの2.7%に増やした。
東プリノボゼメルスク油田には、50億トンの石油と、10兆メートルの天然ガスがある。
西シベリアの未開拓エリアには、最小で20億トンの石油があり、実際は200億トンの可能性もある。
沖合の油田開発には、数百億ドルかかる。
このためロスネフチは、米国のエクソンモービルと契約を締結した。
ロシアの石油の輸出は、過去10年で年間1.2億トンから2.4億トンに増え、輸出額では500億ドル→3900億ドルまで上昇した。
ロシアの連邦予算は、石油・天然ガス産業が60%を占めている。
予算は石油・天然ガス産業のマネーに依存しているが、実質的には石油・天然ガス産業は官僚たちに握られている。
○村本のコメント
過去10年で、石油輸出量は2倍に増えたのに対して、輸出額は8倍弱に増えています。
これは、価格の上昇のためでしょう。
現在のロシアは、エネルギー価格の上昇で儲けている状態です。
価格が下落したら、立ち行かなくなりますね。
サウジなどの中東諸国と同じく、「石油バブル」の恩恵で暮らしています。