タイトルプリゴジンの乱

(以下は『週刊文春 2023年7月13日号 池上彰の記事』から抜粋)

プリゴジンは、若い頃に犯罪をし9年も刑務所暮らしをした人だ。

そんな人がプーチン大統領との関係を深めて、民間軍事会社「ワグネル」を任された。

プーチンはウクライナとの戦争で、「ウクライナにはロシア軍はいない」と述べてきたが、 実際はワグネルの兵士が投入されてきた。

ちなみにワグネルとは、作曲家ワーグナーのロシア語読みである。
ワグネルを作ったGRUの中佐だったドミトリー・ウトキンが、ネオナチ思想を持ちワーグナー好きだったから、この名になった。

ワグネルは、ウクライナで民間人に暴行や拷問してきたと言われている。

ワグネルは、ウクライナ軍との激戦地となったバフムトでは、2万人の兵士を失ったという。

プリゴジンはSNSで、「弾薬が来ない」などと不満を表明し、ショイグ国防相とロシア軍のゲラシモフ参謀総長を批判した。

プリゴジンは、プーチンがこの2人を排除することを期待したのだろう。

だがプーチンは2人を排除しなかった。
そこでプリゴジンは反乱を起こした。

プリゴジンが独自の軍事行動を始めると、プーチンは演説でプリゴジンを反逆者と述べた。

プリゴジンは、モスクワにいる支持者たちが呼応するのを期待したらしい。

だがモスクワの政府幹部たちは、次々とプーチン大統領に変わらぬ忠誠を誓った。

結局、ベラルーシのルカシェンコ大統領が仲介して、プリゴジンの軍はモスクワへの進軍を止め、プリゴジンはベラルーシに逃げ込んだ。

プーチンはその後、2023年6月27日にプリゴジンの企業グループの汚職を調査する考えを示した。

プーチンは、ロシア政府がワグネルに対して、2022年5月からの1年間で862億ルーブル(約1450億円)も支払っていたと明かした。
そして「誰も何も盗んでいないと期待する」と語った。

プーチンは汚職でプリゴジンを逮捕しようとしている。

(以下は『週刊文春 2023年9月7日号』から抜粋
2026年7月20日に作成)

2023年8月23日に、モスクワの北方で民間軍事会社「ワグネル」の創業者である、エフゲニー・プリゴジンの乗った飛行機が墜落した。
プリコジンの死亡は27日に発表された。

今、プリゴジンの遺産が注目されている。
ワグネルはプリゴジンの作った巨大企業体の一部門にすぎず、彼は飲食業などにも進出していた。

ワグネルを取材してきたジャーナリストの広岡裕児は言う。

「ワグネルは、中央アフリカやマリの政府で軍事顧問をつとめて、莫大な利益を得ていた。

軍事顧問の報酬は現金だけでなく、鉱山の開発権を得たりもしていた。
アフリカの資源で4年間で360億円の利益をあげたとの試算もある。

プリゴジンの子分のアレクサンドル・イワノフが率いる中央アフリカのワグネルは、2023年7月に武装勢力の襲撃から中国人労働者を守った。

だから中国の習近平・主席が、ワグネルの新しい親分になろうとするかもしれない。」


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