中国の憲法と国会(全人代)

(以下は『毎日新聞 2012年11月15日』の記事から)

習近平がトップとなる新体制が発足した。

習近平は、2012年11月15日の中央委員会・第一回総会で「中国共産党の総書記」に選出される。
そして次の5年間を担う「習指導部」が発足する。

胡錦濤の指導理念「科学的発展観」は、党の最高指導理念「行動指針」への格上げが採択された。

最高実力者が中央軍事委員会の主席にとどまる慣例が、鄧小平の時から続いていたが、胡錦濤は完全引退を決断した。

共産党大会で選出される中央委員会のメンバーは、第一回総会を開き、『政治局常務委員』を選出する。

政治局常務委員の中から、国家主席(国家元首)や首相(政府のトップ)などの最重要メンバーを、党の提案に基づいて全人代で決める。

中国の国会にあたるのが、1院制議会の『全国人民代表大会(全人代)』ある。

全人代は、毎年3月に行われる。

全人代は、憲法で最高権力機関に位置づけられており、行政権・司法権・検察権に優越する。

中国の憲法は、共産党を「中国を指導する党」と定めている。
このため党と政府は一体になっている。

共産党のほかにも8つの党があるが、共産党の指導を受けており、実際には『共産党の一党独裁体制』である。

共産党が、全人代や人民代表大会を取り仕切っている。

昔に比べれば、党による行政・経済・社会活動への介入は減っている。

全人代や人民代表大会は、重要な政策を決定する舞台となりつつある。


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