新疆ウイグル自治区
ウイグル族の住む地域だが、漢民族に支配されている
エネルギー資源が豊富にある

(『ニュースを読む技術』池上彰著から抜粋)

新疆ウイグル自治区の『新疆』とは、「新しい領土」という意味である。

この地域は、清の時代に新しく領土に加わった。

新疆ウイグル自治区の面積は、中国全土の6分の1にあたる。

新疆ウイグル自治区は、ウイグル族の住む地域である。

ウイグル族は、トルコ系の民族で、多くがイスラム教徒のためアラビア文字を使う。
顔つきは漢民族と違い、トルコ人に近い。

新疆ウイグル自治区は、トップはウイグル人になっているがお飾りの存在で、漢民族が支配している。

この地域は、中国と中東を結ぶ場所である。

このあたりは、「東トルキスタン」と呼ばれる。

トルキスタンとは、「トルコ人の国(トルコ人の住む地域)」という意味である。

西トルキスタンは、カザフスタン、タジキスタン、キルギスなどにあたる。

かつて中華民国の時代に、新疆ウイグル自治区は東トルキスタンとして独立国になったことがある。

そのため、もう一度独立したいとの思いが、住民にある。

中国は、新疆ウイグル自治区への漢民族の移住を進めてきた。

そして、開発の恩恵は漢民族だけが受けている。

新疆ウイグル自治区には、石油・天然ガスが豊富に埋蔵されている。

石油は輸出され、天然ガスはパイプラインで上海に送られている。

最近は、差別されているウイグル族の暴動が起きている。


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