チベット自治区
中国が占領して、武力で保護地域にした

(『世界がわかる!』から抜粋)

1949年に中国共産党の中華人民共和国が誕生すると、「チベット人民を解放する」と称して、チベットに攻め込み占領した。

そして1951年に、武力を背景にしてチベットを中国に組み込み、保護地域にした。

チベット人は反発し、59年には大規模な反対運動をしたが、中国政府は武力で弾圧して虐殺を行った。

チベット人の指導者だったダライ・ラマは、この時にインドに亡命した。

中国政府は、チベットに漢民族を移住させて、支配を強化してきた。

チベットの役人は、全員が漢民族である。
観光ガイドも、漢民族が担当している。

2006年7月1日に、青海省ゴルムドとチベット自治区を結ぶ、青蔵鉄道が開通した。

北京とゴルムドはすでに繋がっているので、北京から電車でチベットのラサに行けるようになった。

ゴルムド~ラサ間の85%は標高4000m以上なので、高山病になる可能性がある。
そのため客席には酸素吸入装置が備え付けられている。

青蔵鉄道は、2001年6月に着工されて、総工費は4964億円がかかった。
工事は、作業員8000人が事故や高山病で死亡するほどの難工事だった。


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