共産党の総書記

(毎日新聞2012年11月16日の記事から)

中国共産党の総書記は、「党の最高責任者」で、党首に相当する。

正式な名称は、「中国共産党・中央委員会総書記」である。

任期は、2期10年である。

党の最高指導機関である『中央委員会』で選出される。

全人代(国会)で、総書記は国家主席(国家元首)に選出される。
そして、党と国家の最高指導者になる。

総書記は、「政治局常務委員会」や「中央政治局会議」を主宰して、党の意志を決定する。

日常の事務は「党中央書記処」が担当をし、秘書業務は「党中央弁公庁」が担当をする。

総書記は、「党中央書記処」の総書記でもある。

中国では、党総書記、首相、全人代の委員長の3者が、「核心領導(権力中枢)」とされる。

1945~82年までは、党の最高指導者は「中央委員会主席」だった。

82年に中央委員会主席は、『中央委員会総書記』に名を変更した。

1981年に鄧小平は「中央軍事委員会主席」になり、最高実力者となった。

鄧小平は副首相や党副主席に留まり、総書記にはならなかったが、最高実力者であり続けた。

中央軍事委員会主席は、政治にも影響を及ぼす大きなポストである。


世界情勢の勉強 中国 目次に戻る