タリバンについて(以下は『毎日新聞 2012年4月17日』から抜粋)
タリバンは、旧ソ連によるアフガン侵攻(1979~89年)の後に起きた内戦下で、「世直し」を目指してイスラム神学生たちが組織した、政治組織が母体である。
彼らは軍閥を追い出して治安を回復させたため、住民から受け入れられてアフガニスタンの支配者となった。
しかし、次第にイスラム教の戒律を厳格に適用したため、支持を失った。
タリバンは、オサマ・ビンラディンと彼の組織アルカイダを保護して、2001年3月にはバーミヤンの石窟の仏像を破壊することも行い、国際的に孤立した。
米国が主導してアフガニスタンに攻め込むと、タリバン政権は米軍に敗れた。
タリバンは、最近は勢力を回復しつつある。
2012年4月16日の朝に、タリバンによる各地への一斉攻撃があった。
国際治安支援部隊(ISAF)はこれを撃退したが、苦戦している。
現在では、タリバンは国内の8割以上で支配力を回復したと言われる。
10年以上もISAFは駐留しているが、国民の支持を得ていない。
なおISAFの主力は、NATO加盟諸国の軍隊である。
タリバンは先月に、「米国との対話はすべて中断する」と発表した。
米兵がコーラン(イスラム教の聖典)を焼却したり、住民を虐殺したためだ。