カルザイ暫定政権の発足

(『世界の紛争イスラム・アメリカの対立』から抜粋)

タリバン政権は、攻めてきたアメリカ軍に追放されて、アフガニスタンには2001年12月に暫定政権が成立した。

米国は、パシュトーン人の有力部族出身であるハミド・カルザイを、政権のトップ(議長)として送り込んだ。

こうして、政権にひとまずパシュトーン人を参加させる事に成功した。

カルザイは、かつてタリバン政権の外務次官を務めていたが、その後タリバンから離脱していた。

その一方で、北部同盟は暫定政権の閣僚の過半数を占め、中でもタジク人は重要ポストを独占した。

アフガンでの中央集権国家の樹立は、容易ではない。
新政権は、名目的な政権となる可能性が大いにある。

かつてソ連がアフガンに侵攻した時は、1週間で都市部を制圧したが、支配できたのは都市部だけだった。

(2013年4月9日に作成)


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