イランは異なる民族の集合体(以下は『誰にでもわかる中東』小山茂樹著からの抜粋
2014年8月23日に作成)
イランは、決して単一民族の国ではない。
言語的にも、人種的にも、宗教的にも、異なる民族の集合体である。
宗教的に見れば、90%はシーア派ムスリムである。
言語的には、主流はペルシア語(ペルシア人)だが、50~60%に過ぎない。
トルコ語系が25%を占め、この中ではアゼリー語(アゼルバイジャン人)が85%を占めている。
彼らはシーア派のため、分離主義にはなっていない。
トルコ語系で2番目に多いのはカシュガイ人で、南部で主として遊牧に従事していて、シーア派である。
北東部には、トルクメンがいる。
彼らはスンナ派で、2000年時点で120万人である。
イラン西部の山岳地帯には、クルド語を話すクルド人がいる。
全人口の7%、430万人(2000年時点)と推定されている。
クルド人は、宗教的には主としてスンナ派である。
イラン南西部のフーゼスタン地域には、アラブ人が186万人いる。
こちらはほとんどがシーア派である。
パキスタンとの国境地域には、スンナ派のバルーチ人(120万人ほど)がいる。
(以下は『東京新聞』 2022年10月19日から抜粋
2026年5月28日に作成)
🔵抗議デモ
イラン各地で抗議デモが起きている。
政府は弾圧に走っているが自制を求めたい。
イランでは、女性は公共の場で髪をヘジャブ(スカーフ)で隠す義務がある。
首都テヘランで先月に、マフサ・アミニさん(22歳)がヘジャブを不適切に着用したとして警察に連行され、3日後に病院で死亡した。
警察は心臓発作と説明したが、警察の暴行を疑う人々がデモを行っている。
このデモを政府が弾圧し、人権団体によると215人以上が犠牲になっている。
イラン指導部はデモを外国の陰謀とし、クルド人の関与を疑って、隣国イラクのクルド人自治区を攻撃した。