タイトルイラクの政治状況(2014年)

(以下は『毎日新聞 2014年6月23日』から抜粋)

イラクでは、イスラム教スンニ派の「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」が大規模な侵攻を始め、シーア派主導のマリキ政権と戦っている。

ISILは6月5日に、イラク第2の都市モスルや中部サマラで軍事作戦を始めた。

6月10日までにモスルを制圧し、11日にはティクリートも掌握した。

シーア派の政府軍は、スンニ派の地域を守る意欲に乏しい。

バース党の残党などがISILに加勢したといわれ、マリキ政権に不満を抱くスンニ派勢力もISILに協力している。

一方、シーア派の最高指導者シスタニ師は、ISILとの全面抗戦を訴えた。

マリキ首相は、「スンニ派の盟主であるサウジアラビアがISILを支援している」と非難した。

ISILの指導者はバグダディで、米政府は彼の首に1000万ドルの懸賞金をかけている。

ISILの前身である「イラクの聖戦アルカイダ組織」は、2004年10月に駐留米軍と戦うため設立された。

(以下は『毎日新聞 2014年6月24日』から抜粋)

イラクで人口の約15%を占めるクルド人が、自立を強めている。

北部の油田地帯キルクークに進駐し、原油をトルコ経由で販売している。

クルド自治政府のネチルバン・バルザニ首相と、その叔父で自治政府の トップであるバルザニ議長は、治安部隊「ペシュメルガ」の強化を進めている。

ペシュメルガは、自治区に隣接しクルド人が住む地域に進軍し、ISILと戦っている。

石油利権を奪われる形のマリキ政権は、「イラク中央政府を介さない取引は違法だ」と警告している。

米国もクルド独自の取引に反対しているが、石油はイスラエルのアシュケロン港から荷揚げが始まった。

クルド自治区は日量40万バレルの石油採掘ができ、キルクークを含めれば世界有数となる。

(2025年2月13日に作成)


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