トルコで独立闘争をするPKK(クルド労働者党)

(『世界の紛争がよくわかる本』から抜粋)

PKK(クルド労働者党)は、トルコ南東部でのクルド人の独立国家もしくは自治区建設を目指して、1978年に設立された。

創設者のアブドラ・オジャランは、1970年頃に大学で学び、マルクス主義に心酔した。
80年にシリアに亡命し、98年秋までシリアに潜伏した。

PKKは、1984年からゲリラ戦を激化させた。
(当初は非武装組織だったが、84年に武装組織に転換した)

オジャラン党首はそれを主導し、トルコ政府から3万人の殺害に関与したと訴えられ、99年2月にケニアで逮捕されトルコに送還された。

欧州各地で、オジャランの釈放を求めるクルド人のデモが行われた。
しかし99年6月に、オジャランは死刑判決を受けた。

欧州人権裁判所に人権侵害の訴えがなされ、トルコ政府は結論が出るまで死刑の執行停止を決めた。


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