タイトルイタリアについて雑記

(以下は『毎日新聞 2013年3月15日』から抜粋)

「五つ星運動」は、ベッペ・グリッロ(64歳)の率いる党だ。

2月の総選挙で同党は、上院で24%、下院で26%の得票率を得た。

グリッロは政治家への毒舌で放送局(大手メディア)から干されたが、集会やブログで支持者を増やしてきた。

グリッロを勢いづけたのは、2年前の東日本大震災だった。

当時のベルルスコーニ政権は、原発再開を目指していた。
だが福島原発事故を機にデモが広がり、11年6月の国民投票で改めて脱原発が決まった。

この国民投票は、政府もメディアも投票が過半数に届かず無効になると見ていた。
それを覆した立役者の1人がグリッロだった。

グリッロは言う。

「日本人が我々を救ってくれた。
あなた方が犠牲になり、我々から原発を取り去ってくれた。

我々は、借金の上に成り立つ架空経済の下で夢を見てきた。
若者たちは莫大な借金を返さなくちゃならない。
彼らの年金制度が破綻しそうなのに、とんでもない額が政治家の年金に回っている。

僕らの運動は、疲れきってしまった市民に寄り添うことだ。」

(以下は『毎日新聞 2013年4月22日』から抜粋)

2013年5月に任期切れとなる大統領について、上下両院の合同会議は、ナポリターノ大統領(87歳)の再選を決めた。

引退を表明していたナポリターノだが、後任を決められず、各政党が残留を求めて泣きついた形である。

政治の機能不全を露呈する結果となった。


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