タイトル五つ星運動(2013年)

(以下は『毎日新聞 2013年1月31日』からの抜粋
2016年10月7日に勉強
2026年9月20日に作成)

イタリアの総選挙まで1ヵ月を切ったが、ベッペ・グリッロ氏の創設した政治団体『五つ星運動』が15%の支持率で台風の目になっている。

同団体はネットで情報発信し、候補者もネット投票で選ぶなど、ネット中心で活動している。

「カネのかからない選挙」を訴えて、若年層を中心に支持を広げている。

五つ星運動は、グリッロ氏と参謀役のジャンロベルト・カサレッジオ氏の2004年の出会いがきっかけに始まった。

グリッロ氏の持つファンを、カサレッジオ氏が政治集団に育て上げ、2009年に旗上げした。

この国民投票は、政府もメディアも投票が過半数に届かず無効になると見ていた。
それを覆した立役者の1人がグリッロだった。

昨年5月のパルマ市長選で勝利し、10月のシチリア州議会選でも第1勢力となった。

五つ星運動の最大の武器は、「既成政党の金権体質の批判」だ。

イタリアでは、ベルルスコーニ前首相らの汚職が相次いで発覚している。

五つ星運動は、「議員報酬は月額5000ユーロ(60万円)まで」を公約にしている。

若者たちは、「月1000ユーロの失業手当」を約束するグリッロ氏に期待している。

イタリアでは若者の失業率が37.1%と高い。

今、政府の支援を受ける国内第3位の銀行である、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行が、無謀なデリバティブ取引で巨額損失を出し、スキャンダルになっている。

この銀行と関係の深い民主党や、公的資金の投入を決めたモンティ暫定首相は、批判にさらされている。

この銀行は、最大株主は民主党関係者が仕切る団体だ。

39億ユーロもの公的資金での支援を求め、政府に承認された。

グリッロ氏は「政党と銀行を一体化させた」と民主党を攻撃し、シエナ銀行の国有化を主張している。

(以下は『毎日新聞 2013年3月15日』から抜粋)

「五つ星運動」は、ベッペ・グリッロ(64歳)の率いる党だ。

2月の総選挙で同党は、上院で24%、下院で26%の得票率を得た。

グリッロは政治家への毒舌で放送局(大手メディア)から干されたが、集会やブログで支持者を増やしてきた。

グリッロを勢いづけたのは、2年前の東日本大震災だった。

当時のベルルスコーニ政権は、原発再開を目指していた。
だが福島原発事故を機にデモが広がり、11年6月の国民投票で改めて脱原発が決まった。

この国民投票は、政府もメディアも投票が過半数に届かず無効になると見ていた。
それを覆した立役者の1人がグリッロだった。

グリッロは言う。

「日本人が我々を救ってくれた。
あなた方が犠牲になり、我々から原発を取り去ってくれた。

我々は、借金の上に成り立つ架空経済の下で夢を見てきた。
若者たちは莫大な借金を返さなくちゃならない。
彼らの年金制度が破綻しそうなのに、とんでもない額が政治家の年金に回っている。

僕らの運動は、疲れきってしまった市民に寄り添うことだ。」


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