(『誰にでもわかる中東』小山茂樹著から)
スンニ(スンナ)とは、慣行・慣例を意味する言葉である。
スンニ派とは、「慣例や伝統を重視する派」の意である。
スンニ派の中で、4大経典について「どれを重視するか」で、教徒の対立が生まれた。
そして、4つの宗派が生まれた。
これが、『スンニ派の公認4学派』と呼ばれるものである。
①ハナフィー派 コーランの次にキャースを重視する
②マーリク派 ハディースを最も重視する
③シャーフィー派 4つの教典を等しく扱う
④ハンバル派 コーランとハディース以外は認めない
ちなみに、サウジアラビアで支配的な宗教となった『ワッハーブ派』は、ハンバル派と重大な関わりを持っている。