(毎日新聞2014年2月15日から抜粋)
キリスト教カトリック派の聖職者は、児童への性的虐待をしてきた。
国連の「子供の権利委員会」は、カトリック派の総本山である「バチカン」に対し、児童虐待をした聖職者を解任するよう求める報告書を発表した。
カトリック派の性的虐待は、主に欧米で明るみに出て、スキャンダルとなっている。
子供の権利委員会は、この犯罪をバチカンが隠蔽したとして、批判した。
同委員会は発表した報告書には、こうある。
「全世界でカトリック派の聖職者は、何万人もの子供の性的虐待に関与した」
「バチカンは、刑事訴追を免れるために、別の教区に聖職者を異動させたり、組織内で沈黙するよう強要したりした。
バチカンは、子供を守る措置を採ってこなかった。」
子供の権利委員会は、虐待をした聖職者が司法当局の裁きを受けるために、バチカンに対し内部資料を出すよう要請し、被害者への賠償も求めた。
バチカンは、国連の加盟国ではなく「オブザーバー」だが、「児童の権利に関する条約」の締結国である。
しかしバチカンは、声明を出して、「子供の権利委員会の報告書は、カトリック教会の教えを妨げ、宗教の自由に干渉する企てた」と反論している。
児童虐待の被害者団体は、報告書を受けて、各国の司法当局が聖職者の刑事訴追に乗り出すよう求めた。
フランシスコ法王は2013年12月に、性的虐待の再発を防止するため、特別委員会を設置すると決めている。
(東京新聞2021年11月10日から抜粋)
キリスト教カトリック派の教会の、聖職者による未成年者への性的虐待の犯罪。
これが公けになったため、フランス司教・協議会は、国内の被害者に補償金を支払う方針を発表した。
(※もちろんこの補償金は、信者から集めたカネから出る)
フランスでは2021年10月に、「過去70年間で33万人の未成年が被害を受けた」と発表された。
そしてフランス司教・協議会は、被害(犯罪)の隠蔽を教会内で組織的に行っていた事も認めた。
カトリック派・聖職者の未成年者への性的虐待は、欧米の各国で判明している。
中でも最大規模の被害者数を出しているのが、フランスである。