太陽系の小惑星帯(火星と木星の間)

(ニュートン 2014年7月号から抜粋)

火星と木星の間には、小惑星帯が存在している。

ここには、無数の(数十万個の)小さな天体が存在する。

小惑星帯で最大の天体は、『ケレス』である。

ケレスは球形をしており、直径は1000kmで、大きいため「準惑星」に分類されている。

NASAの探査機「ドーン」は、2015年にケレスに到着して観測する予定だ。

小惑星帯には、直径が100kmを超える天体が、200個以上もある。

しかし、すべての質量を合計しても、月の30分の1以下である。

小惑星帯の天体については、「惑星が粉々になった破片だ」との説があり、かつては有力とされていた。

もし惑星が粉々になったものならば、高温になった時に(粉々になった時に)金属と岩石の成分が分かれたはずだ。

しかし、小惑星帯の天体には高温を経験していないものも多い事が分かってきた。

現在は、惑星粉々説は否定されつつある。

火星の軌道のすぐ外側にある「小惑星が密集したエリア」を、『メインベルト』と呼んでいる。

メインベルトで3番目に大きい天体の『ベスタ』は、球形をしており、直径は500kmである。

ほとんどの小惑星は、小型で不規則な形をしている。

「イトカワ」は、左右540mの小型で不規則な形の小惑星だ。

2005年に探査機「はやぶさ」が着陸して、10年にサンプルを持ち帰った。

イトカワは火星軌道の近くにあるが、小惑星帯には属していない。

ただし、かつては属していたと考えられている。

(2014年9月25日に作成)


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