(『ニュートン 2014年7月号』から抜粋)
銀河系の分子雲たちを観測すると、1つの分子雲から多数の恒星が誕生しているのが分かる。
恒星は、1つの分子雲(親)から、多数の兄弟星と共に生まれるのが普通である。
この事から、『太陽にも兄弟星がいたはずだ』と考えられる。
兄弟星の数は、1000個に及ぶ場合もある。
これらの兄弟星は、最初は近距離にいるが、徐々に離れていく。
互いの距離が近くて、離れつつある兄弟星の集団を、『散開星団』という。
代表的な散開星団は「プレアデス星団」で、地球から400光年の距離にある。
太陽の兄弟星は、どこに居るのだろうか。
太陽から最も近い星団は、北斗七星を含んでいるおおぐま座の星達で、80光年の距離にある。
しかし、この星団の恒星たちの年齢は5億歳と考えられており、46億歳の太陽とは関係ない。
太陽の兄弟星がどこに居るかは、まだ分かっていない。
(2014年11月11日に作成)