あなたの知らない宇宙 BBC制作(後半)
重力の弱さ 平行宇宙

(『あなたの知らない宇宙』BBC制作から抜粋)

リサ・ランダルは、ある現象のとりこになっていました。

それは、「重力の弱さ」です。

リサ・ランダル氏

「重力は、解明されておらず、非常に特殊なものです。

重力は、他の力に比べて極めて弱いのです。
地球全体があなたを引っ張り続けているのに、あなたは動いたり物を持ち上げたり出来ます。

11次元の存在を考えると、重力の弱さを説明する理論が生まれます。」

M理論(これは、11次元論から導き出された)が登場した時、ランダルらはある可能性を考えました。

『重力は、11次元に漏れ出しているのではないか』というものです。

ニマ・アルカーニ・ハメッド氏

「重力は、他の力と同じように強いのに、弱く見えるだけなのかもしれません。私たちの知らない次元で、薄められているのです。」

ランダルらは、私たちの3次元から別の次元にどれだけの重力が漏れているかを計算しましたが、上手くいきませんでした。

その後にランダルは、「11次元に、もう1つの膜宇宙が存在するかもしれない」との仮説を耳にします。

だとすれば、重力は11次元にある宇宙から、3次元宇宙に流れ込んでいるだけかもしれません。

ランダルは、「11次元では重力は他と同じに強く、私たちの宇宙に届くまでに弱まっている」と考えました。

計算してみると、それはぴったり当てはまりました。

ランダルの説を認めるには、平行宇宙の存在を認める必要があります。

11次元について多くの学者が研究していくと、いたる所で平行宇宙が発見されました。

膜宇宙が、ぞろぞろと姿を現わしたのです。

ドーナツ型の膜宇宙、シート状の膜宇宙、円筒状の膜宇宙など、11次元は様々な宇宙で一杯になりました。

マイケル・ダフ氏

「11次元には、ありとあらゆる膜宇宙が存在していました」

この膜宇宙たちが、平行宇宙なのです。

M理論(膜宇宙論)は、平行宇宙を再登場させる事になりました。

ミチオ・カク氏

「私たちとそっくりの宇宙も、あるかもしれません」

M理論が、「ビッグバンの始まり(特異点)」について用意した答えは、実に斬新です。

その核心となったのは、『平行宇宙論』でした。

2001年初めまでは、11次元は「膜宇宙が穏やかに浮かぶ、静かな空間」だと考えられていました。

バート・オブルットは、そこに革新的な考えを持ち込みました。

彼は、『11次元は、さまざまな膜宇宙が動き回る空間だ』と言うのです。

バート・オブルット氏

「膜宇宙は動き回りますが、11次元にスペースはあまりありません。だから、お互いに衝突するはずです。」

ニール・テュロック氏

「ビッグバンの始まりは、誰も解明できていませんでした。
これをクリアーすれば、宇宙の統一理論を築けるんです。」

オブルットはM理論の研究会で、自分の考える11次元の姿を発表しました。

これに注目したのが、ポール・シュタインハートと、ニール・テュロックです。

オブルット、シュタインハート、テュロックの3人は、連れだって芝居を観に行きました。

劇場まで電車で1時間でしたが、3人は電車内でビッグバンについて話し合います。

ポール・シュタインハート氏

「私が『膜宇宙の衝突によって、新しい宇宙が生まれるんじゃないだろうか』と言ったんです。

するとテュロックは、『それならば、宇宙のあらゆる現象を説明できる』と言いました。」

バート・オブルット氏

「ビッグバンは、膜宇宙の衝突で起きたと考えれば、不思議ではなくなります」

ニール・テュロック氏

「ビッグバンはおそらく、2つの平行宇宙が衝突して起こります」

この説を説明するには、膜同士の衝突を詳しく考える必要があります。

テュロック氏

「膜は、平らではなく、波打っています」

シュタインハート氏

「波打っているので、膜同士が近づくと、次々と衝突が起きます」

オブルット氏

「次々と衝突するので、そのエネルギーから、物質が生まれたのでしょう」

『11次元で膜宇宙が衝突すると、衝突エネルギーから物質が生まれ、私たちのいるような宇宙(物質的な宇宙)が誕生する』と、3人は言うのです。

オブルット氏

「膜宇宙の衝突は、M理論で説明できます。
数学や科学は、ビッグバンの瞬間にまで踏み込めるようになったのです。」

M理論によれば、『私たちの宇宙は、11次元に無数に漂う膜の1つ』にすぎません。

ミチオ・カク氏

「全く物理法則の違う宇宙が、無数に存在しています。

ビッグバンは、ひっきりなしに起きているのかもしれません。

私たちの宇宙は、他のたくさんの宇宙と共存しています。」

アラン・グース氏

「新しい宇宙が出来ても、私たちの宇宙を圧迫したりはしません。

新しい宇宙は、独自の空間を作るのです。
そして独立した空間として、果てしない大きさに成長していくのです。」

○ 村本尚立のコメント

ここで述べられている事は、「バシャール」や「神との対話シリーズ」で説かれている事と、すごく一致しています。

スピリチュアルの世界では、

「あらゆる可能性が併存している。
すべての可能性が、どこかの世界では(平行世界では)実現されている。」

「すべての物質は、本質的には1つである」

「この世界には、非物質の世界や、高次元の世界がある」

と説きます。

こうした事が、科学の領域でも証明・理解されてきているのは、素晴らしいことです。

(2014年2月21日に作成)


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