アポロの月面着陸はネヴァダ核実験場で撮影された?

(『エリア51』アニー・ジェイコブセン著から抜粋)

アメリカはアポロ計画で月に宇宙飛行士を送り込んだが、『その宇宙飛行士たちが事前にネヴァダ核実験場で訓練していた事』はあまり知られていない。

飛行士たちのガイドを務めた、原子力委員会のアーニー・ウィリアムズは語る。

「飛行士たちの訓練中、(ネヴァダ核実験場の)エリア7、9、10で3日間一緒に過ごした。
彼らが月に行く前の1965年のことだ。

彼らはつなぎを着て、月で装備するものの実物大の模型を背負っていた。
帽子の上にカメラをのせて、(核実験で出来た)陥没クレーターを上がったり下がったりしていた。

1970年に彼らはまた来て、月面車を持ち込んで、エリア20のパヒュート・メサにあるクレーターで運転の練習をした。

それまでNASAの月面車は、平地走行だけで砂漠での試験は無かったんだ。

飛行士たちはクレーターを歩く練習も一杯やっていたね。」

アーニー・ウィリアムズの言っている「クレーター」とは、地下での核実験で出来た陥没クレーターのことだ。

地下核実験の中には、垂直シャフトの奥深くに設置した核爆弾を爆発させるものがあった。

それを行うと、周囲の土は蒸発し、岩石は液状化する。

溶けた岩が冷えると空洞の底で固まり、頭上の土が崩れてクレーターができあがるのだ。

アポロ16号、17号の任務中の音声記録には、飛行士がネヴァダ核実験場のクレーターを話題にする場面が2度出てくる。

核実験のクレーターは、それほど月のクレーターとそっくりだったという事だ。

1969年7月に、月に人類が降り立ったことが報じられたが、2ヵ月後の9月29日にナショナル・バレッティン・マガジンは『通信の失敗と偽り、アポロ11号の発見と隠蔽。月はUFOの基地だった』という記事を載せた。

この記事を書いたサム・ペッパーは、NASAが月面からの生中継から削除した部分、すなわち月にUFOが存在すると伝えた部分、のコピーを入手したと主張した。

1974年にはウィリアム・ケージングが、自費出版した『われわれは月に行かなかった アメリカが300億ドルかけた詐欺』で、3つの疑問を述べた。

①風がない月面でアメリカ国旗がはためいているのはなぜか

②月で撮られた写真に星が写っていないのはなぜか

③アポロ着陸船の噴射でクレーターが出来なかったのはなぜか

ケージングがこうした疑いを持ち始めたのは、ロケットダイン社(アポロ計画で使われたサターン・ロケットを設計した会社)で分析家兼技師として働いた頃だという。

月面着陸の生放送を視聴している間、「本能的に今見ているものが本物ではないという感覚があった」という。

ケージングはその後、月面着陸の捏造にエリア51(ネヴァダ核実験場)が使われたと主張するようになった。

月面着陸の捏造説が生まれたのは、アメリカ政府への不信感が強い時期でもあった。

1974年にウォーターゲート事件でニクソン大統領が辞任し、75年にはCIAが洗脳実験計画(MKウルトラ)を行っていたことを認めた。

75年にはベトナムでサイゴン陥落もあり、アメリカ軍は数々の非道な作戦を行ったが、それでもベトナム戦争で負けた。

2001年2月にFOXテレビがドキュメンタリー番組『陰謀説 人類は月に着陸したのか?』を放送すると、世界中で議論が再燃した。

2009年のアメリカ、イギリス、ロシアの世論調査では、25%の人々が人類は月にいってないと信じている、との結果が出た。

(2021年7月1日に作成)


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