昨日(22日)の東京新聞に、東大教授の醍醐聡さんが起こした署名活動が紹介されていました。
この署名は、17日に参院特別委で行われた安保法案の採決が、「不当なものである」と考えた醍醐さんが、それを参院に申し入れるにあたって賛同者を募るものです。
私はこの参院特別委のTV生中継を見ており、その感想は17日の日記に詳しく書きました。
私は採決時の議場の混乱ぶりから、「あの採決は無効なものではないか」と感じたのですが、同じ感想の方が沢山おられるようで、署名はどんどん増えています。
私は本日にネット署名をして賛同者に加わりましたが、すでに2万人を超えているとウェブサイトは報告しています。
署名の締め切りは『25日の午前10時』です。
興味のある方は(署名をしたい方は)下のページに行って下さい。
http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-6f5b.html
参院の規則では、『採決をする時は、議長が議題を宣告した上で始める』と定められています。
TV中継を見ると明白ですが、鴻池議長(委員長)は議題の宣告をしなかった。
鴻池委員長のセリフは全くないままに採決は始まり、それは採決の終了まで続きました。
こんな事は、私が今まで見た国会中継の中で一度もないです。
醍醐さんは、「鴻池氏は(周りを取り囲んだ自民党議員のために)、採決で起立した委員を確認できない状況だった。それなのに、どうして賛成多数を認定できたのか。」とも言っています。
これも、多くの国民が持っている疑問ですよ。
議場が大混乱していたため、速記した人は委員長の言葉を聞き取れず、「議場騒然、聴取不能」と記すしかなかった。
「議事録に記録されていない議事は、存在しない(正当なものではない)」との意見が出ています。
「委員会に所属していない与党議員が、採決時に乱入していた」との指摘もあります。
(関係ない人が突然に乱入して参戦って……。プロレスか!)
私がこの採決で持った違和感の1つに、採決の途中に(大混乱中に)安倍晋三・首相がさっさと退出した事があります。
自らは採決に参加する者でなくても、リーダーなのだから(法案を成立させたい中心人物なのだから)その場で行方を見守るべきではないか。
彼は、そういう無責任かつ無神経なところがある。
どんな法案も、強行採決するのは良くないと思います。
結局のところ、強行採決するのは『世論の賛成を得られていない法案』なんですよ。
国民の望まない法を成立させようとして、国会を混乱させるなんて、とんでもない事です。
国民の過半数が支持していない法案は、成立させてはいけない。
そういうルールを、国会はつくるべきだと思います。