(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
ニクソン政権の課題には、まず「国内の分裂」と「頻発する要人の暗殺」があった。
(当時のアメリカは、黒人の暴動が頻発し、ケネディ兄弟が相次いで暗殺されていた)
経済では、「財政・貿易収支の悪化」があった。
1960年代の初頭からの国際収支は、ケネディ政権のドル防衛策にも関わらず改善せず、民間の海外投資の拡大やベトナム戦争の戦費のために悪化していた。
ゴールドの流出も一貫しており、保有量は68年には100億ドルまで減少していた。
これにより、IMF体制(ブレトンウッズ体制)も危ぶまれてきた。
最も切迫した問題は、「ベトナム戦争」であった。
(この戦争についてはベトナム史のページに書いてます)
(2014.5.15.作成)