(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
1956年には、ホワイトカラー(頭脳労働者)がブルーカラー(肉体労働者)よりも多くなった。
これは、製造業のオートメーション化と、事務・サービス労働の増加のためである。
もともとホワイトカラーは、中産階級の意識を持つケースが多い。
ブルーカラーも、賃金の上昇により、中産階級意識となってきた。
アメリカの1人当たりのGNPは、1940年の595ドルから、1960年には2263ドルに増えた。
また、技術革新によって大量生産が実現し、大衆が豊かな生活を享受できるようになった。
その結果、『大衆による消費社会』が到来した。
労働時間の短縮により、レジャーが普及した。
月賦やクレジット・カードの発達で、購入も容易となった。
主婦は、電化製品の普及で、家事から解放された。
都市近郊に一戸建てを建てて、車を使って週末にはショッピングやキャンプを楽しむのが、白人の中産階級の典型となった。
このモデルを、普遍的なモデルとして、アメリカは世界に喧伝していった。
(2013.10.17.作成)