(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
1955年に、イランやイラクらは『バグダード条約機構』を結成し、アメリカはこれにオブザーバーとして参加した。
エジプトにナセル政権が成立して、エジプトがソ連に接近すると、アメリカはアスワンハイダムの建設援助の中止を決めた。
ナセルはこれに対抗して、スエズ運河の国有化を決定した。
スエズ運河の国有化に反発したイギリス・フランス・イスラエルは、エジプトに侵攻した。
これが、『スエズ戦争(第二次の中東戦争)』である。
この戦争は、国連とアメリカの調停により、わずか7日で終結した。
以後、中東での英仏の影響力は後退して、アメリカの力が増した。
(第二次中東戦争について詳しく知りたい方は、近代イスラエル史にアップしているので、そこを見て下さい)
(2013年10月17日に作成)