(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
第二次世界大戦に参戦した事により、1500万人の雇用が生まれ、失業問題は完全に払拭された。
戦争中は、好況となった。
アメリカ政府は、生産と物価を管理して、1942年からは物資の配給制を導入した。
物価の上昇は、30%以下に抑えられた。
タイヤやガソリンなどを除いては、物資の不足はなかった。
戦争景気で労働者の大半は収入が増え、大幅な超過勤務手当によって、平均で70%ほども増えた。
労働組合員は、1945年には1432万人に増加し、民主党との密接な関係を保持した。
女性労働者は1650万人に増えて、労働人口の36%を占めるに至った。
黒人も徴兵されるようになり、その数は70万人に及んだ。
彼らは、白人とは別の部隊に編入された。
「スミス・コナリー労働争議法」が1943年に成立して、戦争に必要な工場でのストライキは禁止され、組合の政治献金も違法とした。
(2013.7.29.)