(『大がかりな嘘』マーク・レーン著から抜粋)
本書『大がかりな嘘』は、元CIA高官のE・ハワード・ハントが、スポットライト紙とその発行元であるリバティ・ロビー社を名誉棄損で提訴した裁判を、分析したものである。
(※実際には分析というより、裁判の一部始終を描いたノンフィクション本である)
この裁判は、「ハントはケネディ暗殺に関与していた」と書いた記事が原因だった。
その記事は、スポットライト紙に元CIAのヴィクター・マーチェッティが寄稿したものだ。
第一審でハントが65万ドルという裁定額で勝訴した時、リバティ・ロビー社は私に助けを求めてきた。
私(マーク・レーン)は弁護士であり、20年以上もケネディ暗殺事件の調査をしていた。
この申し出を受ければ、ハントやリチャード・ヘルムズらに宣誓させた上で証言させ、ケネディ暗殺に関する情報を手に入れられるかもしれない。
それに、マリータ・ロレンツが数年前に私に語った事が、法廷に響き渡ることになるかもしれない。
私は依頼を受けて、リバティ・ロビー社の弁護をする事した。
(2018年11月15日に作成)