(『大がかりな嘘』マーク・レーン著から抜粋)
CIAは、ケネディ暗殺後に陰謀説が広まると、それを非常に懸念した。
そしてメディアを使って対応することにした。
公開されたCIA文書には、こう書いてある。
「陰謀説を信じる者に反撃して、彼らの信用を失墜させるために、共産主義の宣伝担当者によって作られたように見せかけること。
国内の協力者たちには、その影響力を発揮してもらい、人々の憶測をやめさせるよう求めること。」
CIAは、その実践方法も具体的に文書で指示している。
「マスコミや出版界の『資産』(CIAに協力する人物を指す)を活用すること。
書評や特集記事は、この目的に特に適っている。
ウォーレン委員会の報告書に批判する者たちには、以下の点を指摘するべきである。
①自説に執着している ②立身出世に関心がある
③金儲けに関心がある ④事件の調査が性急で不正確である
批判者と論議する時には、エドワード・ジェイ・エプスタインの理論で武装して攻撃し、我々が送ったフレッチャー・ネーベル論文と雑誌スペクテイターの記事を後ろ盾にするのが良い。」
さらにCIAは、書評者に対しては「ウォーレン委員会の報告書に再度目を通したが、批判者の本よりも格段に優れているとはっきりしたと、最後に書き添えるように」と勧めている。
(2018年11月22日に作成)