(『決定版二〇三九年の真実』落合信彦著から抜粋)
ウォレン委員会の報告書は、オズワルドを単独犯と決めつけ、ケネディ暗殺には何の陰謀もなかったと強調している。
ところがジョンソン大統領は、「重要な証拠は2039年まで公表してはならない」という行政決定を下した。
さらに、国家記録保存所からケネディ暗殺に関する証拠書類が、次々と紛失している事実も発表されている。
ケネディ暗殺の謎を解かないかぎり、アメリカの真の姿は分からないし、内側から動かしている力が何であるかも分からない。
今の日本は、虚像の部分だけを見て対米外交をしている様に、私には思える。
ケネディ暗殺は、ミクロ的に見つめても究明されない。
その5年後に起きたロバート・ケネディ暗殺、9年後に起きたジョージ・ウォラス暗殺未遂などと繋ぎ合わせて、初めて全体図が浮かび上がる。
さらにウォーターゲート事件は、決定的な究明のカギを提供している。
ウォーターゲート事件の主犯格のバーナード・バーカーとフランク・スタージェス、計画責任者のエベレット・ハワード・ハントの名前を見た時、私ははっとした。
3人は、1961年4月のピッグズ湾侵攻作戦に参加した、CIAの要員だ。(ハントはCIAの正規職員だった)
ピッグズ湾侵攻作戦では、ケネディ大統領はCIAの要請を断り、米軍の投入をしなかった。
結果としてキューバ侵攻は失敗し、CIAの計画は破綻した。
(2017年4月4日に作成)