(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
南北戦争の後は、アメリカは『再建の時代』に入り、西部開発と産業振興が中心となった。
この時代の特徴を挙げると、以下になる。
①グレイト・プレインズから山岳地帯への「最後のフロンティア」が、征服された。
②大陸横断鉄道が建設されて、先住民が追い立てられた。
鉄道の技術革新が進んだ。
③発明による新技術で、工業が発達した。
④アメリカは世界一の農業国でありつつ、新たに世界一の工業国となった。
⑤企業は巨大化し、株式会社方式の採用で、さらに促進された。
⑥投資銀行家が台頭し、経営参加して競争を少なくし、秩序をもたらした。
⑦ ⑥による事業の独占を防ぐため、反トラスト法ができた。
⑧都市化も急速に進み、大実業家たちは金を出す事で都市文化の発展に寄与した。
⑨労働力は海外からの移民で調達され、移民たちはそれぞれのコミュニティを作り、下層階級を形成した。
⑩政治家は、貧しい移民たちの面倒を見るかわりに、彼らを政党組織に取り込んだ。
⑪政治では二大政党が強く、政策が両党共に似ていて、個性が乏しかった。
⑫1890年代から黒人排除の動きが強くなり、特に南部がそうだった。
⑬1860~1900年の40年間に、工業生産は19億ドルから110億ドルに増えた。
⑭高関税によって国内生産を守った。
(2012.12.25.)