(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
南北戦争の後は、再建を通じて、「連邦政府の権限拡大」と「全国の経済統合」が進展した。
1876~92年の5度の大統領選挙では、当選者は全て50%以下の票しか取れず、そのために指導力を発揮できなかった。
この時代の政府権限は、極めて限定されており、予算のほとんどは「兵士の年金」と「戦時債務の支払い」に充てられていた。
外交は重視されず、軍の仕事はインディアン鎮圧だった。
福祉・教育は仕事に入っておらず、財政予算は余っていた。
大統領の仕事は拒否権の発動が中心で、政策は議会の仕事だった。
しかし二大政党は、明確なプログラムを持たなかった。
(2012.12.27.)