(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
この時代までの官吏の任用は、議会・議員が決めていた。
そのために、腐敗が進んでいた。
ヘイズ大統領(1876年に当選)は、任用制度の改革を議会に要請した。
しかし、議会に拒否されてしまった。
ヘイズは、腐敗の象徴だったNY税関局の高官のアーサーを、腐敗を減らすために解任した。
1880年にはガーフィールドが新たな大統領に当選したが、半年で暗殺されてしまった。
そして、副大統領をしていたNY税関局の元高官アーサーが、新大統領に就任した。
この頃、任用制度の改革機運が全国で盛り上がっていた。
アーサーは手のひらを返して、1883年1月に『ペンドルトン公務員改革法』を成立させた。
この法律は、「公開試験による競争で、職員を採用する」という内容である。
(2013.1.3.)