(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
1859年に、「コロラドのパイクスピーク金鉱」と「ネバダのコムストック鉱脈」が見つかり、鉱山ブームとなった。
これによって鉱山町が生まれ、コロラドとネバダは61年に準州となった。
(この後、正式な州に昇格した)
これら山岳地の鉱山は、高度な採掘技術が必要なため、アメリカ東部の企業人に支配されていった。
鉱山町の人口は、半数が鉱夫で、残りは様々であった。
治安が悪く、大衆は自警団を作った。
1874~75年に、スー・インディアンの居留地だったサウスダコタのブラックヒルで、金が見つかった。
これにより、この土地は条約によってインディアンの領土になっていたにも関わらず、インディアンたちは退かされた。
インディアンたちは挙兵して、「第二次スー戦争」が起こった。
インディアンは敗北し、白人たちによる数々の虐殺が行われた。
その後、開拓民の支配地域の拡大により、1889年と90年には新しい州がたくさん創られた。
(2012.12.25.)
(『アメリカの歴史を知るための62章』から抜粋)
グレート・プレーンズからグレート・ベイスンにかけての地域(アメリカ中部・西部)は、かつては「大アメリカ砂漠」と呼ばれていた。
年間降雨量は500ミリ以下で、農民がたやすく入植できる場所ではない。
そのため、最初に進出をしたのは、金や銀の採掘を夢見る山師だった。
各地で鉱山が開発されて、鉱山町がたくさん出現した。
これらの町は、採掘を終えてゴーストタウン化するものも、少なくなかった。
(2013.7.10.)