(総図解世界史から抜粋)
南北戦争は、「第二の市民革命」とも呼ばれている。
勝利した北側によって憲法修正13・14・15条が制定されて、「奴隷制度の廃止」「黒人への公民権の付与」「黒人の政治活動の保障」が実現した。
しかし社会の実状は全く変わらず、黒人への差別も生き続けた。
黒人を排斥するための団体『K・K・K(クー・クラックス・クラン)』は、誕生の発端は南北戦争後の社会の停滞の下でおきた、青年たちの馬鹿騒ぎである。
団体名は、ギリシア語のkuklos(仲間の意)と英語のclan(家族の意)を合わせたものだ。
KKKの団員は、白いシーツと枕カバーを身にまとい、町を練り歩いた。
そして、黒人や黒人を擁護する白人に暴力を働いた。
この団体の活動は、南部の軍人たちに支持されて、急速に勢力を拡大した。
しかし、厳しい取締りにより、数年で勢力は衰えた。
KKKに見られるように、白人たちの人種差別観は根強く残っていた。(特に南部で)
そのために、各州では黒人の権利を規制する州法が制定されて、黒人の差別は再び厳しいものになっていく。
(2013.7.10.)