(『アメリカの歴史を知るための62章』から抜粋)
グレート・プレーンズ(アメリカ中部)には、南北戦争の直後から牧畜業者が進出した。
彼らは、テキサスで牛を育てて、北部に出荷するためにカンザスやネブラスカの鉄道駅まで、カウボーイにロング・ドライブ(長距離の牛追い)を行わせた。
しばらくすると、各州で放牧を行うようになり、育った牛を鉄道で出荷して大儲けした。
1870~80年代のグレート・プレーンズは、「牛の王国」であった。
牧畜業の繁栄は、鉄道の建設なしにはあり得なかった。
グレート・プレーンズとグレート・ベイスンを貫く、初の「大陸横断鉄道」は、アイルランド人や中国人の工夫を使って、南北戦争中から建設が進められた。
そして、1869年に全線が開通した。
1890年代の初頭までに、さらに4本の大陸横断鉄道が建設された。
(2013.7.10.)