(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
南北戦争中の好況は、戦後も継続した。
その牽引役は、鉄道であった。
1873年までに、アメリカの東半分に密な鉄道網が出来上がった。
建設費は主に、NYの証券市場での株式発行で集められた。
株式会社方式によって、海外からも資金は集められた。
この方式は他の産業にも普及し、大企業の発展を促進した。
そして、NYのウォール街も発展した。
コーネリアス・ヴァンダービルトは、汽船業界から鉄道業界に進出し、大成功して財閥を創り上げた。
鉄道は技術改良によって、より安全・効率的になっていった。
1864年には寝台車の導入、68年にはエアブレーキの導入、75年には冷蔵庫の導入が実現した。
レールも、鉄から鋼になった。
(2012.12.25.)